
「JWマリオット・ホテル奈良」を手掛けた
森トラストが「(仮称)奈良吉城園計画」を担当
奈良県が奈良市登大路町の吉城園周辺エリアの整備を計画する「吉城園周辺地区保存管理・活用事業」。この公募型プロポーザル方式で、2017年3月に優先交渉権者を手にしたのが森トラストだった。
同社は「ラグジュアリー・デスティネーション・ネットワーク」構想を掲げ、全国各地にグローバルスタンダードのホテルを誘致・開発。
2020 年 7 月には、同じ奈良県にて日本初進出となるマリオット・インターナショナルの最高級ブランドホテル「JWマリオット・ホテル奈良」も開業した。
そして2022年2月、森トラストが進めている新たなホテル開発「(仮称)奈良吉城園計画」の工事がついにスタートした。
新ホテルの設計監修は、新国立競技場を
デザインしたあの世界的建築家、隈研吾氏

新ホテルの舞台となる吉城園周辺地区は、日本有数の名勝地「奈良公園」の西端に位置。春日大社や興福寺・東大寺などの世界遺産にも囲まれ、様々な取り組みにより風致が維持されてきた緑豊かなエリアだ。
この事業は、そんな歴史的建造物の保存や環境の保全により魅力を維持するとともに、ゆったりとしたくつろぎの空間を創出することで、エリアの魅力をさらに高めることを目指し、2023年夏の開業を予定しているという。

ホテルの設計は、新国立競技場をデザインしたことでも知られる世界的建築家の隈研吾氏が監修。
「畏敬の夜・神秘の朝、奈良らしさを世界へ」をコンセプトに、この事業の計画地で感じることのできる歴史や自然、古都の幻想的な姿を表現し、奈良の素晴らしさを世界に発信していくことを目指す。
「JWマリオット」に続く
最高級のラグジュアリーホテルに期待

ホテルの計画では、県有地および旧副知事公舎、旧青少年会館の敷地に建設され、地上2階建てで、客室の広さは50〜70uが中心の構成。建築面積は約3,900uとなる。
敷地内には、知事公舎や旧世尊院、吉城園主棟など既存の歴史的建築物を保存しつつ、レストランやアーカイブ施設、フィットネスルームやファンクションルーム、展示会などが開催できる多目的空間などを完備する予定だ。
2022年8月時点でホテルのブランド名は明らかになっていないが、奈良公園内という希少な立地や客室の広さを考えても、ハイクラスのインターナショナルホテルが期待できる。
2020年に開業した「JWマリオット・ホテル奈良」に続くラグジュアリーホテルの開業に期待が高まる奈良。この「(仮称)奈良吉城園計画」は、奈良のより一層の観光活性化、地方創生に大きな貢献を果たしそうだ。
健美家編集部