樟葉駅前広場に芝生広場や屋根付きベンチ、
路面改良や壁面緑化などを整備
京阪ホールディングス株式会社、京阪電気鉄道株式会社、京阪バス株式会社、株式会社京阪流通システムズの京阪グループは2023年8月、枚方市と連携して樟葉駅前広場を整備すると発表。芝生広場や屋根付きベンチを設置し、路面改良や壁面緑化を整備するなど、緑あふれる憩いとにぎわいの駅前空間を創出するという。
京阪グループでは、SDGsを実現するライフスタイルを提案する「BIOSTYLE PROJECT」を推進している。
このプロジェクトは、「人にも地球にもいいものごとを、毎日の生活の中に、楽しく、無理なく、取り入れていくことができる明るい循環型社会の実現」を目指す活動。
2022年5月には脱炭素やSDGs達成に向けて連携を深めることを目的に、枚方市と「持続可能な地域社会の実現に向けた包括連携協定」を締結している。
今回の取り組みはその一環。京阪グループの主軸戦略であり、都市開発やエリアマネジメントで沿線地域の価値向上を目的とする「沿線再耕」を具現化したものだ。
商業施設と公共空間が一体となり
滞在しやすい駅前空間に
樟葉駅前広場の環境整備についてはまず、天然芝生の広場や屋根付きベンチを設けることで、魅力ある都市環境の形成、公共交通の利用環境の改善を行う。
また、隣接する大型商業施設「くずはモール」では、駅前広場に面した本館ハナノモール1Fの壁面にグリーンウォールを形成する。
さらに、屋外に面したオープンモール型のレストランが集まるダイニングストリートでは、「緑あふれる気持ちの良い空間」をコンセプトに、植栽やテラス席の整備を含めたリニューアルに踏み切る予定。商業施設と公共空間が一体となり滞在しやすい駅前空間をつくり上げる。
ちなみに、樟葉駅前広場の工事期間は、2023年9月下旬頃から 2024年3月下旬頃までの約7カ月を予定している。
樟葉駅周辺の魅力・価値をさらに高め、
これまで以上に愛されるエリアへ
樟葉駅前広場は、2014年の「くずはモール」のリニューアルオープンを機に、ロータリーの交通混雑解消や広場の交流機能・景観機能の強化に向けた施策を検討。
2021年度には、ロータリーの形状やタクシー乗り場の位置変更、バス乗降場の形状等の改良を目的とした整備工事が完了し、ロータリー内の交通混雑解消や安全性確保など、一定の課題が解消された。
そして今回、残る課題だったにぎわいとゆとりのある駅前空間の形成と公共交通利用環境の改善、駅前広場の植栽充実を図るべく、樟葉駅前広場の整備が進められることになった。
「沿線再耕」を掲げ、「えきから始まるまちづくり」を推進している京阪グループ。樟葉駅周辺の魅力・価値をさらに高め、地域の人々を中心にこれまで以上に愛されるエリアの形成を目指す。
健美家編集部