
※引用:三井不動産
2024年春に
開業予定
三井不動産は、株式会社ミクシィとともに、千葉県船橋市の南船橋エリアにおいて収容客数1万人規模の大型多目的アリーナを建設すると発表した。
株式会社ミクシィはかつて若年層を中心に流行したSNSのmixi(ミクシィ)を運営していたほか、現在ではスマホゲームの運営などを主な事業としている企業だ。
建設されるアリーナは、バスケットボールのプロリーグに所属している千葉ジェッツふなばしがホームアリーナとして利用する。

※引用:三井不動産
そのほか、音楽コンサート・スポーツイベント・企業の展示会などに対応できる機能を持つ。
なお、千葉ジェッツふなばしは、2019年からミクシィのグループ会社となっている。
野球やサッカーと比較すれば、バスケットボールのプロリーグはまだマイナーというイメージも強いかもしれない。
しかし、千葉ジェッツふなばしは、2016年以降4シーズン連続でBリーグ(バスケットボールのプロリーグ)の観客動員数1位を記録するなど、強い人気を持っている。
現在は「船橋アリーナ」と呼ばれる船橋総合体育館及び千葉ポートアリーナをホームとしているが、チームの人気が高いために、コロナ前にはホームゲームに際してチケットを購入できないファンも多かったという。
また、船橋総合体育館の方は特に、船橋駅から電車で30分かけて移動しなければならないなど、アクセスも良いとは言えない。
観戦環境の整備が解決すべき課題とされたことから、約1万人規模のアリーナを新たなホームアリーナとすることが決定された。
新しいアリーナの名称は「(仮称)La La arena TOKYO-BAY(ララアリーナトウキョウベイ)」で、開業は2024年春の予定。

※引用:三井不動産
JR京葉線沿線のイベント施設というと、海浜幕張の幕張メッセが有名だ。幕張メッセは、大規模な企業の展示会やコンサート会場としてもよく利用されている。

(仮称)La La arena TOKYO-BAYは幕張メッセと比較すると規模で劣るものの、反対に「そこまでの規模は必要ない」と判断される場合のニーズを満たす施設になると考えられる。
着々と進む
南船橋エリアの都市開発
過去のニュース記事でも紹介しているが、三井不動産は南船橋の都市開発に積極的だ。
※参照:着々と都市開発が進む千葉県・南船橋駅周辺は穴場となる可能性
1981年にショッピングセンターの「ららぽーとTOKYO-BAY」を開業しているほか、街づくりを意識した物流施設の建設や、駅近隣における分譲マンションの開発など、駅周辺では多数のプロジェクトが動いている。
めずらしいところでは、建設した物流施設内にスケートリンクを誘致して、ネーミングライツを取得した例もある。
これは「三井不動産アイスパーク船橋」という施設で、駅南口に建っているIKEAの裏手あたりにあるものだ。年中無休・24時間営業となっており、貸切予約も可能。

※引用:三井不動産
ウェブで予約カレンダーを見ると、早朝から深夜までびっしり予約が詰まっている日もあるなど盛況だ。
三井不動産は「持続可能な社会の実現」を掲げており、スポーツの振興につながる施設をつくることで、地元住民の持続可能な健康に貢献するとしている。
スポーツ振興という観点では、バスケットチームのホームアリーナとなる(仮称)La La arena TOKYO-BAYにも似たような意図があると言えるだろう。
ららぽーと・IKEAに次ぐ集客施設ができることで、今後南船橋エリアがさらに盛り上がることを期待したい。
取材・文:
(はたそうへい)