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湘南・平塚市でダイソーが延床面積5万平超えの大型物流センター「神奈川RDC」開設

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2023/08/27 配信

大創産業 神奈川RDC
大創産業がプレスリリースで公表している大型物流センターの外観写真。建物の左側を通っているのは国道129号線で交通量は多い。

※引用:大創産業

8月下旬から稼働開始

100円ショップのダイソーを運営する大創産業は、神奈川県の平塚市で大型物流センターとなる「神奈川RDC」の竣工を発表した。

RDCとは、リージョナル・ディストリビューション・センターの頭文字を取った略語。

南関東の物流拠点として、東京や神奈川などにあるダイソー約400店舗へ商品供給を進めるという。

建物規模は地上4階建てで延床面積が約53,170㎡。商品出荷用のトラックが30台入るという。

大創産業 神奈川RDC
大創産業がプレスリリースで公表している大型物流センターのトラックスペース。入荷トラック13台・出荷トラック30台に対応できるという。

※引用:大創産業

大創産業が発表しているプレスリリースには、同物流センターの特長として、入庫した商品の搬入工程でロボットを導入すると記載されている。

しかし、商品出荷時の工程についてロボットが利用される旨は記載されていない。

このため、商品出荷時の工程となる、行き先店舗ごとの商品の配分や、出荷に伴うトラックへの商品積み込みについては人力での作業になると予測される。

商品供給先は約400店舗と記載されているが、400店舗分の商品選別と積み込みは社員やアルバイトなどが担当するとすれば、物流センターの周辺では相応の雇用が喚起されるはずだ。

例えばAmazonは多数の物流センターで常時大量のアルバイトを募集している。

Amazonの配送先は400で収まらないと予測されるため、ダイソーとAmazonの比較ではAmazonの方が必要な人手は多いと思われる。

しかし、それでも流通関連企業の物流センターでは多くの人手を要することが分かると言えるだろう。

また、配送する物流企業のドライバーなどが周辺でお金を落としていくことも予測される。平塚エリアでの消費促進にも期待がかかるところだ。

物流センターの場所は相模川の近くで、平塚海岸から本厚木方面へ伸びる国道129号線沿い。神奈川南部のエリアや県央エリアへのアクセスが良い場所だ。

国道1号線
平塚市内国道1号線の様子。平塚市内からは、国道129号線で北方面、国道1号線と海沿いの134号線で東西へのアクセスが可能となっている。夏休みシーズンの渋滞などは悩ましい問題であるものの、平塚は車での移動が便利な都市だ。

北へ行けば東名高速道路の厚木インターチェンジが近い。都内へもトラックでアクセスしやすい場所と言える。

大創産業の発表によると、物流センターは7月6日に竣工しており8月下旬から商品出荷が始まる予定。

平塚に注目すべき理由

大型物流施設の完成によって雇用喚起などの期待がかかる平塚エリアだが、平塚に注目すべき理由は他にもある。

国道129号線沿道でダイソーの物流センターから見て北のエリアには、今年の春にイオンモールが大型商業施設のTHE OUTLETS SHONAN HIRATSUKAをオープンしている。

その周辺では「ツインシティ大神地区土地区画整理事業」に伴い、ここ数年で三井不動産や大和ハウス工業など大手企業が続々と物流拠点や新拠点をオープンしている状況だ。

MFLP平塚Ⅲ
三井不動産がツインシティ大神の敷地内でオープンした、物流施設の「MFLP平塚Ⅲ」外観。

※引用:平塚市ツインシティ大神地区 土地区画整理組合

また、平塚駅の南口西側にある黒部丘(くろべおか)では、ホームセンターのビバホームを運営するアークランズ株式会社が大型ショッピングモールの開発を進めている。

これはJTの工場跡地を開発しているもので、経済産業省が発表している「大規模小売店舗立地法の届出状況」によると、ショッピングモールの店舗面積は35,000㎡と広大だ。

なお、この新ショッピングモールの開業時期は来年とされている。

これまでは駅北側の開発プロジェクトなどが多かっただけに、今後は開発の波が駅の西や南にも広がっていくことを期待したい。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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