世界最大級の音楽に特化したアリーナ
初年度から80%を超える高稼働
2023年、横浜みなとみらい21地区の大規模複合開発の街「ミュージックテラス」で、Kアリーナ横浜・ヒルトン横浜・Kタワー横浜が相次いで9月下旬に開業。Kアリーナ横浜では、9月29日から3日間にわたって横浜出身のゆずによるこけら落とし公演を開催し、チケット完売と話題を呼んだ。
開業に先だって9月22日にプレス向け説明会・事前内覧会、合同開業式典が行われた。世界最大級の音楽に特化したアリーナ「Kアリーナ横浜」の運営・管理を行うのは株式会社ケン・コーポレーションの100%出資会社である株式会社Kアリーナマネジメント。また、「ヒルトン横浜」の所有・運営もケン・コーポレーションやその関連会社である。説明会では、まず、株式会社Kアリーナマネジメント 代表取締役社長の田村 剛氏から、先立ってケン・コーポレーション全体の概要説明があった。
同社は、高級不動産賃貸事業の先駆けのイメージが強かったが、総合的な不動産事業、国内外37軒のホテル事業、太陽光事業と今回のエンタテインメント事業などを手がけ、関連会社72社、従業員数約6,700名という規模の大きさに驚かされた。
「ミュージックテラス」は、 音楽を主体にした街区開発であり、Kアリーナ横浜・ヒルトン横浜・Kタワー横浜と3棟を結ぶペデストリアンデッキにはイベントスペースもある。着席で約2万席という世界最大級の収容力とフランスの高性能スピーカーを設置した世界トップクラスの音楽に特化したというKアリーナ横浜。
1・3・5・7階には売店が11カ所、5階のラウンジは408席の飲食スペースがあり、コインロッカーが6,240個。さらに6階には年間使用で企業に販売するVIP BOX、7階にはバーラウンジもある。コインロッカーを除きキャッシュレス化が図られている。説明会時点で、初年度の稼働率が80%を超えているという高稼働だ。
古きよき横浜のアールデコをモダンに
アップデートしたホテルで音楽の余韻を楽しむ
地上26階、客室数が339室となるヒルトン横浜は、2つのダイニング、バー&ラウンジ、エグゼクティブラウンジ、フィットネス、宴会場、会議室を備える。 コンセプトは「音楽と横浜に酔いしれる大人の社交場」。ヒルトン横浜総支配人である木村卓也氏は「1920年代に国際都市として発展した横浜を彷彿とさせる”アールデコ”を再構築した“Yokohama Déco ”がデザインコンセプト」と横浜らしいホテルのエレガントな造りに触れた。
メインエントランスから3階のフロントまでは、華やかな金色の手すりを設けたの螺旋階段で繋ぎ、続くフロントも直線的幾何学模様の床など意匠が美しい。客室は、全室が31㎡以上とゆとりがあり、全面の窓からシティ側もしくはリバー側の眺望が楽しめる。
横浜ブルーを取り入れたスペシャリティレストラン「オーシャンミラノ シーフード&ローストビーフ」とヒルトン横浜が誇るデザートビュッフェもあるインターナショナルでバリエーション豊かなビュッフェ料理が自慢のメインダイニングであるオールデイダイニング「パレード」、さらに7.2mあるボトルタワーのあるバー&ラウンジ「メロディ」と飲食も充実している。
ミュージックテラスへは、みなとみらい線新高島駅4番出口から徒歩5分、またJRほか各線の横浜駅東口からも徒歩11分だが、現在計画中の歩行者デッキが完成すれば徒歩9分で繋がる。イーストゲートにもホテルや水族館の計画が進行中で、横浜の新しい顔としてまだまだ成長しそうだ。
ミュージックテラス https://music-terrace.com/
Kアリーナ横浜 https://k-arena.com/
ヒルトン横浜 https://hiltonhotels.jp/hotel/kanto/hilton-yokohama
執筆:
(おのあむすでんみちこ)