※引用:三井不動産
豊田市の南に位置する安城市
三井不動産は愛知県安城市で「(仮称)三井ショッピングパーク ららぽーと安城」の建設に10月から着手した。
建設地は、JR東海道本線の安城駅から徒歩約10分、名古屋鉄道西尾線の北安城駅から徒歩約13分の場所だ。
※引用:三井不動産
ちなみに、上記の地図には描かれていないが、計画地の西側には東海道本線の三河安城駅があり、こちらは東海道新幹線の停車駅だ。
なお、在来線の駅と新幹線の駅は別になっており、徒歩数分だけ離れている。
安城駅は名古屋駅からJR東海道本線の特別快速で3駅、新快速で4駅の距離にある。所要時間は約25分だ。
安城市はトヨタのお膝元である豊田市の南、中核市に指定されている岡崎市の西に位置している。
安城市は周辺都市と比較して大きな都市というわけではない。むしろ、市の広さとしては隣接する豊田市や岡崎市の方がはるかに広い。
市の東側には矢作川が流れており、過去には農業先進都市として発展した一方、豊田市に接していることなどから工業化も進み、現在では農業と工業が盛んな都市となっている。
ただ、市の広報サイトなどを見ると、市のPRポイントとしては食や自然の方に注力しているように見える。
意外な点としては、安城市は愛知県内で和牛生産の歴史が最も古い伝統産地であることだろうか。安城和牛は過去のコンテストで受賞歴もある。
約220店舗が入る大型ショッピングセンター
「(仮称)三井ショッピングパーク ららぽーと安城」は敷地面積約105,500㎡(10.55ヘクタール)、店舗面積約60,300㎡の大型ショッピングセンターだ。
三井不動産のプレスリリースには「リージョナル型ショッピングセンター」と書かれているが、言い換えれば郊外型ショッピングセンターということだろう。
完成すれば安城市内では最大規模の商業施設であり、予定駐車場台数が約3,500台と膨大な数になっていることから、周辺都市からの集客も計画されていると思われる。
テナントはまだ発表されていないが、予定店舗数は約220店舗で「ファッション・雑貨・飲食・エンターテインメント・サービスなど、話題性の高い店舗を揃える」とのこと。
※引用:三井不動産
また、「ファミリー層をはじめ、幅広い世代のお客さまが集い、お楽しみいただけるような商業施設を目指す」と書かれていることから、集客のメインターゲットはファミリー層であると予測される。
実際のところ、公開されている内観イメージ図には子どもの姿も多く見受けられる。子ども連れのファミリーが車で来館することをイメージしているのだろう。
建物内にはイベント対応可能なスペースを設置することで、地域と連携したイベントを計画し、地域交流を促すという。
さらに、屋上には約4,000㎡の大屋根付き屋上広場を整備し、遊具も多数設置される。子連れ世帯の交流拠点となることを期待したい。
スケジュールとしては、10月に建物工事に着工しており、2025年の春に竣工・開業する予定。
取材・文:
(はたそうへい)