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愛知県中央部の安城市で新たな「ららぽーと」の建設工事が開始。ファミリー向けの投資先として要注目か

都市計画・再開発(地域情報)/名古屋/東海 ニュース

2023/11/06 配信

(仮称)三井ショッピングパーク ららぽーと安城 完成イメージ図
(仮称)三井ショッピングパーク ららぽーと安城の完成イメージ図。建物の周りに広がっている緑も印象的だ。

※引用:三井不動産

豊田市の南に位置する安城市

三井不動産は愛知県安城市で「(仮称)三井ショッピングパーク ららぽーと安城」の建設に10月から着手した。

建設地は、JR東海道本線の安城駅から徒歩約10分、名古屋鉄道西尾線の北安城駅から徒歩約13分の場所だ。

(仮称)三井ショッピングパーク ららぽーと安城 計画地位置図
計画地は幹線道路の国道1号・23号・419号から近く、電車に加えて車でのアクセスにも便利だ。

※引用:三井不動産

ちなみに、上記の地図には描かれていないが、計画地の西側には東海道本線の三河安城駅があり、こちらは東海道新幹線の停車駅だ。

なお、在来線の駅と新幹線の駅は別になっており、徒歩数分だけ離れている。

三河安城駅
在来線の方の三河安城駅。駅の周辺は住宅街となっており、駅前も郊外都市の雰囲気が強い。

安城駅は名古屋駅からJR東海道本線の特別快速で3駅、新快速で4駅の距離にある。所要時間は約25分だ。

安城市はトヨタのお膝元である豊田市の南、中核市に指定されている岡崎市の西に位置している。

安城市は周辺都市と比較して大きな都市というわけではない。むしろ、市の広さとしては隣接する豊田市や岡崎市の方がはるかに広い。

安城市の七夕祭り
安城市で開催される七夕祭りの様子。また、安城市は徳川家康ゆかりの地でもある。今年の大河ドラマで徳川家康が取り上げられているため、市の観光サイトには大河ドラマ関連のトピックスも並んでいる。

市の東側には矢作川が流れており、過去には農業先進都市として発展した一方、豊田市に接していることなどから工業化も進み、現在では農業と工業が盛んな都市となっている。

ただ、市の広報サイトなどを見ると、市のPRポイントとしては食や自然の方に注力しているように見える。

意外な点としては、安城市は愛知県内で和牛生産の歴史が最も古い伝統産地であることだろうか。安城和牛は過去のコンテストで受賞歴もある。

約220店舗が入る大型ショッピングセンター

「(仮称)三井ショッピングパーク ららぽーと安城」は敷地面積約105,500㎡(10.55ヘクタール)、店舗面積約60,300㎡の大型ショッピングセンターだ。

三井不動産のプレスリリースには「リージョナル型ショッピングセンター」と書かれているが、言い換えれば郊外型ショッピングセンターということだろう。

完成すれば安城市内では最大規模の商業施設であり、予定駐車場台数が約3,500台と膨大な数になっていることから、周辺都市からの集客も計画されていると思われる。

テナントはまだ発表されていないが、予定店舗数は約220店舗で「ファッション・雑貨・飲食・エンターテインメント・サービスなど、話題性の高い店舗を揃える」とのこと。

(仮称)三井ショッピングパーク ららぽーと安城 内観イメージ図
三井不動産のプレスリリースで公開されている、新商業施設の内観イメージ図。子ども連れの来店者が多数描かれている。

※引用:三井不動産

また、「ファミリー層をはじめ、幅広い世代のお客さまが集い、お楽しみいただけるような商業施設を目指す」と書かれていることから、集客のメインターゲットはファミリー層であると予測される。

実際のところ、公開されている内観イメージ図には子どもの姿も多く見受けられる。子ども連れのファミリーが車で来館することをイメージしているのだろう。

建物内にはイベント対応可能なスペースを設置することで、地域と連携したイベントを計画し、地域交流を促すという。

さらに、屋上には約4,000㎡の大屋根付き屋上広場を整備し、遊具も多数設置される。子連れ世帯の交流拠点となることを期待したい。

スケジュールとしては、10月に建物工事に着工しており、2025年の春に竣工・開業する予定。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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