シロアリ防除をはじめとした総合ハウスメンテナンスサービスを提供している株式会社アサンテは、27都府県のシロアリの羽アリ発生情報をタイムリーに知らせる独自の取り組みとして、2024年版の「シロアリ注意報※」をホームページ上に公開した。
※「シロアリ注意報」は2007年に同社が開始したシロアリの羽アリ発生情報を知らせる取り組み。
シロアリは一年中、人目につかない家屋の床下などで木材を加害しているが、春先から初夏にかけて巣別れのために新しい女王アリと王アリが羽アリとなって巣から飛び出すため、目視で確認できるようになる。
一般的にヤマトシロアリの羽アリは黒褐色で4月から6月頃、イエシロアリの羽アリは赤褐色で6月から7月頃に飛び立つので、ここで多くの人が被害に気付く。
アサンテでは、過去10年間の羽アリの発生傾向と気候データをもとに今年の羽アリ発生のピークを知らせる「予報」と、同社に寄せられる羽アリの発生情報を随時集計して知らせる「注意報・警報」を作成した。これらを通して多くの人へシロアリ被害に対する注意喚起を行なっている。
4月前半は全国的に気温が高く、アサンテ独自の分析から、今年のヤマトシロアリの羽アリの群飛(スウォーム)のピークは、平年よりやや早い～平年並みと予想している。雨上がりの気温が上がった昼間はヤマトシロアリの羽アリの群飛が起こる可能性が高いので注意を。
■羽アリを見つけたときの対策方法
日本に分布する24種のシロアリのうち、大切な家屋に大きな被害を与えるのが主に「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」。どちらの種類の羽アリにも大きく3つの特徴がある。
シロアリの羽アリが出るということは、近くに発達した巣があり、シロアリ被害が進行しているということになる。
大量に発生した羽アリを見つけたときに自分でできる一時的な対策として、掃除機で吸い取る、玄関や浴室ならお湯で洗い流すといった方法がおすすめ。殺虫剤は羽アリが土の中へ潜ってしまう可能性があるため、あまりおすすめできない。
これらはあくまで一時的な方法なので、必ず専門家に調査してもらい、今後の対策を相談してほしい。なお、数匹の羽アリをティッシュなどに取って保管しておくと、専門家が調査をするときにとても役立つという。
■「シロアリ注意報」概要
◆ 調査期間： 2014年～2023年(毎年4月～6月の3カ月間の調査)
◆ 調査方法： 当社お客様相談室に寄せられる羽アリ(ヤマトシロアリ中心)の発生情報を収集し月別・県別に集計
◆ 調査地域： 宮城・山形・福島・新潟・茨城・長野・群馬・栃木・埼玉・東京・千葉・神奈川・静岡・山梨・愛知・三重・岐阜・滋賀・京都・奈良・和歌山・大阪・兵庫・愛媛・高知・岡山・広島(同社営業エリアによる)
◎「シロアリ注意報」公開 (アサンテホームページ内)
※公開期間： 2024年7月上旬までを予定
健美家編集部
