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供給エリアは都市ガスの約20倍、全国約4割の世帯が利用するプロパンガスが抱える業界課題とは?

調査(不動産投資)/その他 ニュース

2023/06/23 配信

株式会社じげんが運営するプロパンガス会社の情報・料金比較サービス「enepi(エネピ)」 は、独自の調査データを交えながら、価格動向や業界課題などプロパンガスの実態についてまとめ、紹介している。

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■現状や業界課題への理解促進が遅れているプロパンガス

昨今、世界情勢を背景とした物価の上昇や円安の加速により、光熱費は著しく高騰している。2022年度の消費者物価指数は、総合が前年度比3.2%の上昇であるのに対し、「水道・光熱」は17.3%に増加※1。政府が対応策として打ち出したエネルギー価格負担軽減策は、当初電力・都市ガスのみが対象だったが、根強い要望を受けて一歩遅れてプロパンガスも追加となった。

電力・都市ガスと比べて話題に上ることが少なく、ニーズがありながら当初は軽減策からも外されていたプロパンガスの現状を踏まえ、ここでは 「enepi(エネピ)」の調査データを交えながら、価格動向や業界課題など、その実態について紹介する。(※1 総務省「2020年基準消費者物価指数(2023年4月21日)」)

<プロパンガス利用者数・供給エリア:地方を中心に国民の生活を支えるエネルギー>

プロパンガスは、全国の約4割に相当する2,200万世帯が利用する国民生活に欠かせないエネルギーのひとつ。供給エリアは、都市ガスが国土面積の約6%にとどまる一方、プロパンガスは100%をカバーしており、地方での利用率が高い点が特徴だ。

出所:経済産業省「第4回 液化石油ガス流通ワーキンググループ事務局提出資料~料金透明化・取引適正化の動向~(2023年3月2日)」
出所:経済産業省「第4回 液化石油ガス流通ワーキンググループ事務局提出資料~料金透明化・取引適正化の動向~(2023年3月2日)」

<プロパンガス価格動向:都市ガスを上回る値上げ率となった時期も。家計を圧迫する料金高騰。>

エネルギー価格の負担軽減策において、当初プロパンガスは比較的高騰が落ち着いていることを理由に対象外となっていたが、その実態を「enepi(エネピ)」のユーザーデータから見てみた。「enepi(エネピ)」に問い合わせしたユーザーの検針表データを元に月次平均請求金額の推移を算出したところ、プロパンガスも電力・都市ガスと同様、ほぼ毎年値上げが生じている。

2022年12月は、都市ガスが前月から約2,000円値上がり※2 のところ、プロパンガスは約3,000円とさらなる高値をマーク。2023年4月までの直近1年においては、プロパンガス請求金額は昨年対比で平均20%上昇しており、家計を圧迫していることが伺える。(※2 総務省統計局「小売物価統計調査(2023年4月25日)」)

出所:「enepi(エネピ)」調べ
出所:「enepi(エネピ)」調べ

ところが、プロパンガス会社が料金プランを調整する指標となるプロパンガス輸入価格指標(CP)に着目すると、ピークは2021年の年末から2022年の夏頃までとなっており、2023年は前年を下回る推移となっている。請求金額は毎年高騰し続けていることから、値上げの要因は仕入れ価格の他にもあることが分かる。

出所:ジクシス株式会社「CP推移情報」
出所:ジクシス株式会社「CP推移情報」

<プロパンガス業界課題:不透明な料金設定と、過剰な営業活動による競争激化。>

プロパンガス業界では、不透明な料金設定が長年の課題に挙げられている。その背景には、プロパンガス会社が顧客獲得のため、住宅の給湯器やエアコンなどを無償で設置し、その設備費を月々のガス料金に上乗せする慣行がある。その料金内訳の説明は義務付けられていないため、ユーザーがリスクを回避することも中々難しい状況だ。

また、近年は住宅オーナーの高い要求に応えるべく、大手ガス会社が営業活動に資金を投入し競争が激化している。これらの慣行を是正すべく、経済産業省は今年3月に料金制度の改正を決定した。

「enepi(エネピ)」ではサービス開始の2016年当時から料金透明化を図り、独自システムによりユーザーが簡単にプロパンガス料金を比較検討することが可能なため、健全な競争環境が醸成されている。

出所:「enepi(エネピ)」調べ
出所:「enepi(エネピ)」調べ

上記グラフは、 「enepi(エネピ)」に加盟するプロパンガス会社の料金プランを元にした年間ガス代削減見込み(「enepi(エネピ)」へ問い合わせした顧客の年間のガス請求金額を、「enepi(エネピ)」加盟会社の料金プランへ変更することによって、年間で削減できるガス請求金額の合計値)の推移を調査した結果。削減見込み額は年々上昇しており、2023年4月までの直近1年においては昨年対比平均35%アップ。2023年4月時点では、年間約43,000円のコスト削減見込み額を実現している。

都市ガスは全国で約1,300社存在し、各地域内でのシェアが5割を超える10数社には経済産業省より規制料金が設けられ、値上げの際には認可が必要だ。対してプロパンガスの提供会社は全国約16,000社とマーケット規模が大きく、自由料金制のため都市ガスと比較して各社の価格差が大きくなっている。今後プロパンガス料金の制度改正が浸透するとともに、 「enepi(エネピ)」のような比較検討サービスはよりニーズが高まっていくと同社では考えている。

■プロパンガス会社の料金プランを一括比較!プロパンガス業界の透明化を推進する「エネピ」

「enepi(エネピ)」は、プロパンガス業界の料金透明化を推し進めるべく、独自の料金比較システムを採用したプロパンガス会社の情報・料金比較サービス。相場が分かりづらく、エリアによって細かく料金が分かれているガス代を手軽に検索・比較でき、見積もり依頼からガス会社の切り替えまで費用は一切かからない。

また、加盟店は審査を経て厳選されたガス会社のみとなっており、切り替え時の新旧ガス会社との調整は「enepi(エネピ)」が対応するため、安心して利用できる。料金シミュレーション機能のほか、基礎知識や生活に役立つ節約術などプロパンガスにまつわる情報サイトも兼ね備え、自分のライフスタイルに合ったお得なガス会社が見つかるサービスとなっている。

「enepi(エネピ)」は、今後も生活に役立つ様々なエネルギー関連情報を発信し、ユーザーとガス会社のより良いマッチングを目指していくという。

健美家編集部

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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