福岡市の人口は1983年には約113万人、2023年6月は約163万人と増加。その中でも東区は、1983年の約21万人から2023年6月は33万人超と増加し、福岡市で最も人口が多い区となっている。(福岡市推計人口より)
東区の中でも、注目の一つはアクセスが便利な千早駅周辺エリア。
不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」の「住みたい街ランキング2023(九州圏版)」の【買って住みたい街】ランキングでも9位にランクイン。先日の記事でも紹介した『ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞2023 in 福岡』でも1位を獲得するなど、千早エリアは、高い人気を誇っている。
九州の玄関口となるJR「博多」駅から3駅の「千早」駅は、「香椎副都心土地区画整理事業」により2003年に開業。翌2004年には駅舎がほぼ一体化した形で西鉄貝塚線「西鉄千早」駅が移設され、博多・天神へのアクセスを確立。
駅の整備とともに、駅前の区画整理なども進み、大規模マンションが続々と建設。JR鹿児島本線「千早」駅から「博多」駅へ約10分のダイレクトアクセス、天神エリアにもバスや西鉄貝塚線・地下鉄箱崎線でスムーズな移動が可能で、ベッドタウンとして発展してきた。
同じ東区で開発が進むアイランドシティの香椎照葉と比較して、鉄道で天神・博多への移動が可能な事が大きなメリットとなっている。
市民センター・東図書館が入る「なみきスクエア」は地域住民の憩いの場と活用されているだけでなく、住民票の写しや印鑑証明、戸籍証明書等を発行できる千早証明サービスコーナーもあり、ワンストップで用件を済ますことができる。
街を歩いてみれば、無電柱化による開放感や幅の広い歩道など、再開発ならではの整った街並みも魅力の一つだ。
千早エリアで、新たなスポットとして注目を集めているのが「ガーデンズ千早」。
1965年の開業から地域のランドマークとして親しまれてきたスポーツガーデン香椎。その跡地利用として「ガーデンズ千早」がオープン。ショッピング・レジャー・公園が一体となった複合商業施設として生まれ変わった。
福岡最大級の品揃えを誇る無印良品をはじめ、24時間営業のスーパーマーケットのサニー、カフェ、ベーカリーなど暮らしに必要な28店舗が入る。
敷地内には「ちはや公園」もオープン。園内の案内や活動のサポートを行う「公園長」が常駐するなど、人々のつながりを生み出す仕組みも整備。センターガーデンでくつろいだり、テラス席のあるカフェやレストランで食事を楽しんだりと、地域住民憩いの場として活用されている。
LIFULL HOME’Sによるワンルーム・1K・1DKの家賃相場においても、博多駅の5.86万円に対して、千早は4.59万円。1LDK・2K・2DKでも博多の7.94万円に対して千早6.53万円と、博多駅へ3駅10分の身近さに対してのお得感がある。(2023年6月現在)
「香椎副都心土地区画整理事業」により、ここ10年で街の姿が進化した千早エリア。
2023年には九州最大級となる全532邸の大規模マンションが分譲開始されすでに200戸が成約となるなど、街のさらなる発展と人々の賑わいが期待される。付加価値が高まる千早エリアのこれからの動向に注目したい。
取材・文:
(たけいやすのり)