駅ナカ商業施設の総店舗数は246に
JR九州のグループ会社である株式会社JR長崎シティは、アミュプラザ長崎 新館の出店店舗を発表した。
JR九州は長崎駅の周辺で新たな駅ビルの開発を進めており、アミュプラザ長崎 新館はその一部に該当する。なお、新たな開発が進む駅ビル群を総称して「JR長崎駅ビル」という名称になることも発表されている。
※引用:JR九州
アミュプラザ長崎は、2000年9月に開業した長崎駅直結の駅ナカ商業施設だ。新館が完成すれば、23年ぶりに施設が拡張されることになる。
新館の建物規模は地上13階建て・延床面積約41,000㎡・営業面積約21,700㎡だ。1階から5階までのフロアには店舗が入り、6階がオフィス、7階以上がホテルとなる。
※引用:JR九州
公開されているフロア概要を見る限りでは、オフィスは38区画分用意される予定で、コワーキングスペースも設けられる。
1区画はそれぞれコンパクトなものに見えるので、あまり大人数が入るとは思えない。しかし、駅直結の立地であることを考慮すれば、オフィスが満室になることも考えられる。
区画数を考慮すれば、100人程度はオフィスワーカーが集まってくることになるのではないだろうか。
ホテルとしてはマリオットホテルが入ることが決まっており、こちらもインバウンドを含めた需要が期待できそうだ。
商業施設フロアの入居テナントとしては、大型店舗として家電量販店のエディオン、ユニクロとジーユー、アミューズメント施設のナムコが発表されている。
そのほか、アパレル関連店舗のBEAMS・SHIPS、ポロラルフローレン、ファストファッションのForever21など。全体的にファッション関連の店舗が多くを占めている。
※引用:JR九州
本館の方にレストランフロアがあるせいなのか、新館の飲食・食品店は4店舗とあまり多くない。
JR九州のプレスリリースを見る限りでは、要望が多かった店舗として家電販売店舗・コスメ販売店舗・インテリア雑貨店舗などが挙げられている。
顧客ニーズに応えた結果、このような店舗構成になったということのようだ。
※引用:JR九州
新館に出店するのは86店舗で、本館など既存施設の店舗と合わせると合計246店舗となる。店舗数が200を超えるような商業施設は日本全国を見渡してもあまり多くない。大型のイオンモールにも匹敵すると言えるだろう。
新館を含むJR長崎駅ビルの開業予定は今年の秋となっている。
2023年~2024年にかけて長崎の盛り上がりに期待
長崎周辺ではJR長崎駅ビルのほかにもう1つ要注目のプロジェクトが進んでいる。通販番組で有名なジャパネットグループが進めている「長崎スタジアムシティプロジェクト」だ。
長崎スタジアムシティプロジェクトは、長崎駅の北にある稲佐橋(いなさばし)の方で進んでいる。
スタジアムのほかにオフィス・ホテル・ショッピングモールを建設するというもので、開発面積は約75,000㎡と広大だ。
※引用:ジャパネットホールディングス
こちらは2024年に竣工する予定となっている。開業時期は未発表だが、長崎駅周辺の開発と相乗効果を発揮することを期待したい。
取材・文:
(はたそうへい)