京阪「京橋」駅の直上に高層ビルを建設⁉
2023年12月の産経新聞の報道によると、京阪ホールディングスは2030年までに大阪市都島区の京阪「京橋」駅の再開発に着手する方針であることを明らかにしている。
「京橋」駅は京阪だけでなく、JRやOsaka Metroも乗り入れる大阪有数の結節点で、1日平均約14万人の乗降客者数を誇る大阪市の主要ターミナル駅。京阪グループにとっては最重要拠点と言えるだろう。
再開発について具体的な構想やスケジュールなどは明かされていないものの、「京橋」駅とその上部に新たな高層ビルを建設する方向。ビルにはオフィスやホテル、商業施設などが入居する複合型ビルが想定され、マンションなどの住居が入る可能性もあるという。
対象エリアは、「京橋」駅に「ホテル京阪 京橋 グランデ」や「京阪モール」などの商業施設が入居する現在のビルだけでなく、必要に応じて隣接するJR「京橋」駅との間の土地も、賃借や買収を検討している模様。行政との協議も視野に入れているようだ。
京阪「京橋」駅周辺でも開発が進む
2017年に「都市再生緊急整備地域」に指定された京橋は、大阪市の経済成長戦略上、魅力とにぎわいのある複合的な国際拠点として位置づけられている。
2019年を最後に閉店した「イオン京橋店」の跡地に暫定利用施設として「FULALI KYOBASHI」を2023年7月にオープン。2024年1月には、Osaka Metro「京橋」駅と直結する商業施設「コムズガーデン」のリニューアルも公表されるなど、京阪「京橋」駅の周辺エリアは着々と整備されつつある。
そのほか、JR東西線「京橋」駅の地下化は数年前から根強くささやかれている。中長期的視野で見ると、まち全体が大きく様変わりを遂げるポテンシャルを秘めていると言えるだろう。
ついに動きつつあるビッグプロジェクト
これまで水面下でささやかれていたものの、今回ついに明るみになった京阪「京橋」駅の再開発というビッグプロジェクト。それまでは京阪「枚方市」駅周辺の再開発が優先的に進められていたものの、2024年夏頃から順次開業していくメドが立ったことから、「京橋」駅の再開発にも着手できる算段がついたのだろう。
京阪ホールディングスの2023年3月の中期経営計画で、“大阪東西軸復権の重要エリア”と評した京阪「京橋」駅周辺エリア。果たして、対象エリアはどのように生まれ変わるのか。今後の京阪の動きから目が離せない。
健美家編集部