
今年の3月に最初のリニューアルがスタート
埼玉県越谷市で「イオンレイクタウン」を運営するイオンモール株式会社及びイオンリテール株式会社は、2023年3月から2025年にかけてレイクタウンのリニューアルを進めると発表した。
リニューアルは継続的に工事などを進めるものではなく、2023年の春・2024年の春と秋・2025年の春と秋にそれぞれ進める段階的なものになるという。
リニューアルの具体的な内容は、店舗や施設面の刷新など。また、2024年の春にはアウトレット棟の増床棟を新設する。
なお、レイクタウンは「kaze」「mori」「Lake Town outlet」の3エリアに分かれており、それぞれのエリアで店舗の入れ替えや新規出店などが進められる予定だ。

リニューアルの第一弾として、今年の3月17日以降に進められる新規店舗の出店および店舗刷新の具体的な内容が発表された。
リニューアル店舗数は合計37店舗で、具体的な時期は以下の表の通り。

※引用:イオンモール
レイクタウンの開業は2008年10月なので、2023年で開業15周年を迎えることになる。
3エリアを合わせた店舗数の合計は640(2023年4月時点:レイクタウンのホームページ参照)なので、全体から見れば37というリニューアル数はごく一部だ。
しかし、年に約2回のペースでリニューアルを進めていけば、3年後にはそれなりの数の店舗が入れ替わり・新規出店することになるだろう。15周年という節目の大きな変化と言えるのではないだろうか。
アウトレットエリアでは延床面積が約9,000u拡張される予定
アウトレットエリアの増床棟は、これまで駐車場として使用されていた場所に建設される。

※引用:イオンモール
増床棟の建設によって、アウトレットエリアは延床面積が約9,000u・賃貸面積が約7,000u増加する見込みだ。なお、プレスリリースでは増床棟の完成イメージ図も公開されている。

※引用:イオンモール
レイクタウン自体が非常に広大な商業施設なので、店舗面積が7,000u増えてもそれほどのインパクトを感じないかもしれない。
しかし、一般社団法人 日本ショッピングセンター協会が月次で発表している「大店立地法新設届出情報」を見ると、大半の小売店舗は面積1,000u台だ。
店舗面積が5,000uを超える小売店舗の出店はごく稀であることがわかる。
つまり、レイクタウンの売場拡張は、日本全国で見ても大きい方に入る規模のショッピングセンターが新しくできるのと同じと言えるだろう。
地域の賑わい創出に向けた地域共創事業もスタート
イオングループは、レイクタウンのリニューアルと同時に、レイクタウン周辺における地域活性化を目的とした地域共創事業についても検討の内容を発表した。
レイクタウンの東側には中川という川が流れており、レイクタウンには大規模調整池が隣接している。
プレスリリースには4つの事業方針が掲載されており、その中の1つに、「にぎわいの創出」として水辺の飲食店や売店等の整備に加えてイベント等の企画・運営が挙げられている。

※引用:イオンモール
レイクタウンの店舗拡大とは異なるものになると予測されるが、実現すればレイクタウン周辺エリアの魅力向上に一役買うだろう。
リニューアルが進むレイクタウンを含め、周辺エリアの今後の変化に期待したい。
取材・文:
(はたそうへい)