• 完全無料の健美家の売却査定で、できるだけ速く・高く売却

×

  • 収益物件掲載募集
  • 不動産投資セミナー掲載募集

日産や住友関連会社などの工場が集積。神奈川県横須賀市の追浜(おっぱま)駅前で再開発

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2023/07/31 配信

追浜駅前第2街区第一種市街地再開発事業 外観イメージ図
追浜駅前第2街区 第一種市街地再開発事業の完成外観イメージ図。

※引用:三菱地所

日産自動車 追浜工場の従業員数は約3,700人

神奈川県横須賀市の追浜(おっぱま)駅前で市街地再開発の計画が進んでいる。

追浜駅は京浜急行電鉄の停車駅で、特急も停車する駅だ。横浜からの所要時間は23分となっている。

駅の西側は住宅街で、坂を上っていった先の湘南鷹取(しょうなんたかとり)というエリアは、以前まで神奈川県下でも指折りの高級住宅街として有名だった。

湘南鷹取
湘南鷹取は、神奈川県内なら横浜市内でもよく見かける坂の上の住宅街だ。町内には整然と戸建住宅が建ち並んでおり、その中にポツンと建っている西友鷹取店が町民のライフラインとなっている。

ただ、湘南鷹取は直近10年間で地価の落ち込みが激しく、例えば神奈川県南部にある大船や藤沢などと比較すると印象が薄くなってきてしまっている。

一方で駅の東側は海に近いエリアだけあって、複数の工場や製造所などが建っているが、いずれも大企業のものばかりだ。

代表的なのは日産自動車の追浜工場で、他にも総合研究所や工機工場などがある。日産のホームページによると、追浜工場の操業開始は1961年となっており、その生産能力は年間約24万台、従業員数は2022年9月1日時点で約3,700人だ。

工場見学も受け付けており、時期によってはイベントも開催されている。

日産以外にも、追浜では住友重機械工業が製造所と研究所を設けているほか、コンビニ向けのお弁当などを製造する戸田フーズが工場を操業している。

もう1つ、目を引くのは関東学院大学の横浜・金沢八景キャンパスだ。このキャンパスは追浜駅と金沢八景駅とのちょうど中間の位置にあり、循環バスが金沢八景駅から出ているため、電車を利用する学生は金沢八景からバスを利用していると考えられる。

関東学院大学
関東学院大学の横浜・金沢八景キャンパス。関東学院大学のメインキャンパスであり、大学内の学部はその大半がここに集まっている。何度か箱根駅伝にも出場しているので、大学名を見かけたことがあるという人もいるのではないだろうか。

※引用:関東学院大学

しかし、大学のホームページを見ると、横浜・金沢八景キャンパスには7,000人以上の学生(2023年時点)が通っているため、追浜周辺に住んでいる学生も少なくはないだろう。

ゲタ履きマンションの下層部が店舗や図書館などに

追浜駅前で再開発の計画が進んでいるのは、駅の目の前にある約0.8ヘクタールのエリア。

追浜駅前第2街区第一種市街地再開発 位置図
再開発の施工地図。特急停車駅の目前と考えれば、場所はかなり良いと言えるだろう。

※引用:横須賀市

建物はA棟とB棟の2つに分けて建設され、A棟は地下1階・地上24階建てで、1階~3階が店舗、5階以上がマンションとなる。

B棟は地下1階・地上27階建てで、1階~2階が店舗及び公共駐輪場、3階が図書館、5階以上がマンションとなる。

駅前の目抜き通りである横須賀街道と夏島貝塚通りの交差点に当たる場所なので、20階以上の建物が2つできるインパクトは大きいだろう。

追浜駅南口の様子
追浜駅南口から東へ伸びる夏島貝塚通り方面を見た様子。写真正面の通りの右側が再開発対象となる。

なお、再開発の事業計画書には、駅と再開発建物を連結するペデストリアンデッキを整備すると記載されているため、再開発建物は駅直結の建物となることがわかる。

再開発の参加組合員としては三菱地所レジデンスが選出されており、建物の建設工事着工は2025年5月の予定。建物の竣工予定は2028年3月だ。

同じ神奈川県南部の中でも近年都市開発の進む大船や藤沢をはじめ、湘南エリアと比較すると存在感の薄い追浜だが、再開発によって存在感を取り戻せるか、今後に要注目だ。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

アクセスランキング

  • 今日
  • 週間
  • 月間

不動産投資ニュースのライターさんを募集します。詳しくはこちら


ニュースリリースについて

編集部宛てのニュースリリースは、以下のメールアドレスで受け付けています。
press@kenbiya.com
※ 送付いただいたニュースリリースに関しては、取材や掲載を保証するものではございません。あらかじめご了承ください。

最新の不動産投資ニュース

ページの
トップへ