※引用:イオンモール
10月20日にオープン
イオンモール株式会社は、東京都目黒区の自由が丘で、新しいコンセプトの商業施設である「自由が丘 デュ アオーネ」を10月20日にオープンした。
オープンした場所では、もともとピーコックストアというスーパーマーケットチェーン店が営業していた。ピーコックストアもイオン系列の店舗だ。
ピーコックストア 自由が丘店は、1968年から約52年営業した末に2021年5月31日で閉店しており、自由が丘 デュ アオーネは、店舗がリニューアルオープンした形となる。
※引用:イオンモール
自由が丘 デュ アオーネの規模は、地下2階・地上4階建て、敷地面積が約3,500㎡、延床面積が約9,500㎡。
店舗面積に相当する総賃貸面積は約5,000㎡で、東京23区内の商業施設としては大きい方と言える。
大きな特徴の1つは、敷地の中に緑地がとても多いことだ。建物の3階には約1,000㎡のテラスが配置されている。
※引用:イオンモール
この商業施設のコンセプトは「自然と自然に落ち着ける場所」。一読してもわかりにくいかもしれないが、詳しく言うと「人間が自然な状態で、緑豊かな自然に落ち着ける場所」ということだ。
なお、3階のテラスでは、ヨガや食物販マルシェ、ワークショップなどの体験交流型イベントが通年で開催される。
既に10月・11月と来春に開催されるイベントがいくつか決定しており、イオンモールが発表したプレスリリースに掲載されている。
店舗としては、もともと営業していたスーパーマーケットのピーコックストアがリニューアルするほか、全部で26店舗の専門店が入る。
※引用:イオンモール
フロアごとにコンセプトが決まっており、3階のコンセプトは上述の緑豊かなテラスだ。
地下2階がピーコックストア、地下1階と地上1階のコンセプトはマルシェで、各店舗と通路が一体となるように作られている。
地下1階と地上1階に出店しているのは、食品店と飲食店が中心だ。2フロア合計13店舗のうち、8店舗が食品店・飲食店となっている。
地上2階に出店しているのは、インテリアショップや服飾店舗など。地上3階の店舗は飲食店のみ。
※引用:イオンモール
イオンモールのプレスリリースには、環境配慮の取り組みと地域振興の取り組みについても記載されている。この辺りは、ただの商業施設ではない、さすがイオン系列の新店舗というところだ。
若年世代の呼び込みに寄与するか
自由が丘というと、一般的なイメージは上品でおしゃれな街といったところだろうか。調べてみると、以前の自由が丘は下北沢と比較されることも多かったようだ。
しかし、現在の自由が丘と下北沢とでは、街のイメージが大きく異なる。
実際のところ、自由が丘駅の周辺エリアとなる目黒区自由が丘一丁目および二丁目の年齢別人口を見ると、40代後半から50代前半がボリュームゾーンだ。
田園調布なども近いせいか、自由が丘の居住者は年齢が比較的高めで、下北沢と大きく異なっている。
開業50年以上が経過していることを考慮すると、もともとあったピーコックストアがリニューアルされた背景には、建物の老朽化などがあったと予測される。
装いも新たになった商業施設が街の若返りに寄与するか、今後に要注目だ。
取材・文:
(はたそうへい)