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名古屋市が名古屋駅前広場のデザイン計画案を発表。リニア新幹線開通への追い風になるか

都市計画・再開発(地域情報)/名古屋/東海 ニュース

2022/12/06 配信

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発表された新駅前広場のデザイン案。白を基調とした配色や雨除け用の屋根などが印象的だ。

※引用:名古屋市

2028年度以降の
工事を目指す

2022年11月14日に名古屋市は名古屋駅西口の駅前広場デザイン案を公表した。

今回の新デザイン案は、リニア中央新幹線の開通を見据えて名古屋駅の一部リニューアルを図ろうという目的のもと作られたものだ。

駅西口の駅前広場は周辺の街づくりと連携したものにする予定だが、リニア中央新幹線の開通時期が未だ不透明なため、まずは平面レベルの空間デザインとして駅前広場のリニューアルを計画することになった。

駅前広場リニューアルのテーマは大きく分けて3つある。

  • 街の顔となる広場の整備
  • まちへの動線確保
  • タクシースペースの改善
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現状の駅前広場。横断歩道の白線が消えかかっているなど、使い古された印象を受ける。

※引用:名古屋市

現在の西口駅前広場はタクシープールと一般車両も入れる待ち合わせスペースなどが幅を利かせており、タクシーと一般車両が混雑を起こしやすいような作りになっている。

また、駅を出るとタクシーや待ち合わせの車などが目に入りやすくなっており、駅と街とのつながりを感じにくい。

そのほか、作りが古いこともあって、タクシー乗り場などが現在のバリアフリー基準に対応しきれていないのが実態だ。

これらの課題を解決するべく、今回発表された広場のデザイン案には、以下の内容が盛り込まれている。

  • タクシーと一般車両の動線を再整備する
  • 新幹線のホームと駅出入口から街を見通せるようにする
  • 障がい者乗降場のスペースを確保

新デザインでは歩行者スペースが現在の約5倍まで拡張されているため、駅から街への見通し確保については特に大きく改善される見通しだ。

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現在の駅出入口は植木と地下へ降りるための階段出入口などが重なってあまり見通しが良くない。しかし、新デザイン案は、駅を出たらすぐに街の全体が見えるよう配慮したものになっている。

※引用:名古屋市

また、現在はどちらかというと交通広場といった印象で、タクシーやバスに乗れれば問題ないといったデザインになっている点を改善するべく、雨除けの屋根やベンチなどが設けられる予定。

単なる交通広場ではなく、市民の憩いの場を作るといった意図もある。

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一部にはイベントステージにもなるスペースが設けられる。

※引用:名古屋市

真夏や冬の寒い時期などはあまり利用されないかもしれないが、外にいられる時期であれば、市民の待ち合わせ場所としても機能するだろう。

なお、設けられる屋根は単なる一枚屋根ではなく、丸みを帯びた屋根が折り重なるような形状となっている点も目を引く。

これは空からの採光と、下から上を見上げた時に空の広さを感じられるようにと配慮されたものだ。

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東京都心でもあまり見かけない意匠だが、屋根の形状や配置には明確な意図がある。

※引用:名古屋市

今後のスケジュールとしては、2022年度中にデザインと詳細設計を完了し、2028年度以降に工事が始まる予定。

駅前のエリアでは
再開発の誘導も

2022年12月時点では、名古屋市のホームページなどで確認できるのは駅前広場の整備だけであり、名古屋駅西口エリアの再開発などはまだ具体的な予定がないようだ。

しかし、駅前広場の再整備案を紹介する資料には、駅前広場の目前となるエリアで今後再開発を誘導していくという内容も記載されている。

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駅前広場の整備にも「街と一体的な空間を作る」というコンセプトが掲げれれているため、周辺エリアで今後再開発が行われることも考えられるだろう。

※引用:名古屋市

再開発等を誘導するとされているエリアには、現在ビックカメラの店舗やビジネスホテルなどが建っている。

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名古屋駅西口周辺の様子。ビックカメラと名鉄ニューグランドホテルが目を引く。

実際に再開発が行われるとすれば、それなりに大規模なものになるだろう。

まだ構想も発表されていないため、再開発があるとしてもだいぶ先のことになると思われるが、名古屋駅西口に今後どんな変化が起こるのか要注目だ。[

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取材・文:秦創平(はたそうへい)

https://writing-portfolio.com/

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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