東京カンテイがまとめた2014年の新築マンション年収倍率によると、全国平均は7.17倍と前年から0.58倍拡大している。これで5年連続の拡大となる。
伸び率が高いのは石川県で3.96ポイント、埼玉県で1.34ポイント、京都府で1.20ポイントなど。新築分譲マンション価格(70㎡換算)は207万円(前年比7.2%増)上昇しており、これに対して平均年収は6万円(同1.4%減)減少したため、新築マンションが買いにくい状況にはますます拍車がかかったという。
ちなみに2009年の国土交通省住宅局住宅政策課監修住宅経済データ集によるとドイツで3.48倍、イギリスで4.18倍、アメリカで4.04倍となっており、日本での新築分譲マンションの買いにくさが際立つ。さらに今後は買える人、買えない人の格差がさらに広がると思われる。
健美家編集部(協力:中川寛子)