今回は、大阪府大正区にある千島団地の一室を舞台に、DIYでリノベーションしたビフォーアフターをご紹介したいと思います。
さて、その物件は、２DK風呂トイレ別…という一般的な団地の間取りです。早速リビングダイニングからご覧ください。
■ リビングダイニング
【Before】
【After】
ダイニングスペースの壁を造作し、華やかな壁紙を貼り空間にメリハリを。壁の造作はDIYで簡単に柱が立てられるラブリコの商品を使用しています。
Beforeの写真と比べて、まるで別のお部屋に生まれ変わりました。家具を設置したことで暮らしが見える、想像できる空間ですね。ポイントは、床・壁等の内装材を大きくリノベーションしたことです。
床は既存フローリングに、クッションフロアを上貼りしました。また、アクセントとして窓上の梁部分に【 ブルーニュイ 】というブルーグレーの水性塗料を壁に塗ることで、空間の印象を引き締めました。
■ リビング…寝室からリビングを見た様子
夏水組が主催する『 内装の学校 』というセミナーの中で行われたDIY実践編の様子。参加者のみなさん自らの手でペイントや壁紙貼りを楽しみながら施工してくださいました。
仕上がったリビングの壁。床から30㎝ほどの高さまでは木目調の壁紙を貼り、その上は既存の壁紙の上から【 メルドゥニュイ 】というダークブルーの水性塗料を塗っています。
木目調の壁紙を貼ることで、木板の腰壁（ パネリング ）のような上品な印象に。さらに通常の腰壁の高さよりも低くしたことで、重心が低くなりお部屋を広く見せる効果があります。
■ キッチン
【Before】
【After】
キッチンの床は、既存のフローリングの上に貼れるフロアパネルを採用しました。柄の多いデザインでもベース色の明るさや鮮やかさが低い色を選ぶことで、派手になりすぎません。
壁には、既存タイルの上から貼れるシート（ ハッテミー ）を貼っています。シートがタイル目地をふさいでいるので、お手入れも楽になり住む方にも喜んでいただけると思います。
キッチンの扉は塗料で塗っています。（ 扉の塗装は下地調整が必要な場合が多いです。）また、玄関とキッチンの間仕切り兼収納として造作したパーテーションは、先ほどご紹介したラブリコを使用して立てた柱に、横に木材を打ち付けて作っています。
天井も床も傷つけずに作ることが可能です。
■寝室…リビングから見た寝室の様子
【Before】
【After】
ベッドのヘッドボードのような役割を持たせたアクセントは、既存の壁から少し手前にラブリコを使用して柱を立て、壁を造作しました。そこに襖紙を貼っています。
柄がリピートしているので、壁紙のようにつなげて貼ることができます。左手に映っている襖には、実は壁紙を貼りました。このように空間に合わせて柔軟に内装材を使い分けて、コーディネートを楽しんでいただくことも愛される部屋への近道です。
和モダンとも少し違った、魅力的な寝室に仕上がりました。お昼寝や日向ぼっこなど、ここで過ごす気持ちのいい時間が想像できますね。
ご夫婦で住むイメージから、ダークブルーやグリーンといった落ち着いた色味を採用して、朝も夜もリラックスできる空間づくりを意識しています。
いかがでしたか？ ちなみに、こちらのお部屋に住む方のイメージ（ ペルソナ ）として、20代～30代前半の若いご夫婦、子供なし、共働きで忙しいが朝食や晩酌を2人で欠かさず楽しむライフスタイルを想定しました。
ペルソナを考えて部屋づくりをするのは難しいな…という方も、普段目にする雑誌やテレビ、ネットに出てくる素敵な空間はどんな人が住んでいるのか、どんな人のために作られた空間なのかということをイメージすることから始めてみてください。
ラブリコ、クッションフロア―、塗料の詳細はコチラのサイトでご確認いただけます。そして、もっと愛されるお部屋づくりやDIYについても知りたいという方は、ぜひこちらの書籍も参考にしてみてくださいね。
『 セルフリノベーションの教科書 「 塗る・貼る・つける・飾る 」でちょっと内装に手を入れるだけ 』誠文堂新光社
それでは、夏の暑さに負けないようお身体に気を付けて、素敵な夏をお過ごしください。
また来月お会いしましょう。
画像提供：UR都市機構・夏水組
