
2023年1月中旬で一時閉館
同年2月に解体工事に着手
三井不動産は12月下旬のニュースリリースにて、兵庫県神戸市垂水区の「(仮称)三井アウトレットパーク マリンピア神戸建替え計画」の計画概要が決定したことを発表。2023年2月に解体工事に着手し、2024年度中の開業を予定しているという。
この計画は、1999年10月の開業以来、「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」(開業当時マリンピア神戸『ポルトバザール』)を、2023年1月15日までの営業をもって一時閉館し、全面建替え工事を行うというもの。
さらに、「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」の北西部に接する約2万u強の未利用地を活用することで、マリンピア神戸の活性化を図る。

今回発表された「(仮称)三井アウトレットパーク マリンピア神戸建替え計画」の概要は以下の通り。
計画名称/(仮称)三井アウトレットパーク マリンピア神戸建替え計画
所在地/兵庫県神戸市垂水区海岸通り12-2
交通/<車>第二神明道路「名谷IC」から3km
<公共交通機関>JR神戸線「垂水駅」、山陽電鉄「山陽垂水駅」から徒歩9分
敷地面積/約99,400u(約30,000坪)※隣接地(約21,000u(約6,300坪))含む
延床面積/約74,000u(約22,400坪)
構造・規模/鉄骨造・地上2階建他
設計/未定
施行/未定
スケジュール/2023年1月15日 既存施設一時閉館
2023年2月(予定) 解体着工
2024年度(予定) 開業
隣接地を含む一体的な建替えで
さらなる魅力と価値を創出
これまで「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」は3期にわたって建屋の新設や増床を行いながら、安定した集客を獲得してきたものの、近年は阪神間に大規模なショッピングモールが相次いでオープンしていること、近畿圏の郊外にアウトレットモールが増えたこともあり、かつての魅力や価値が低下しつつあることも事実だ。
そうした流れもあり、今回の建替えでは施設の大幅なスケールアップを図り、国内外のファッションブランドやセレクトショップ、キッズ、スポーツ&アウトドア、生活雑貨など、幅広い店舗・ブランドを今まで以上に充実させていくと意気込む。
同時に、隣接地を含む施設の一体的な建替え計画により、幅広い世代のゲストがショッピングのみならず、施設滞在そのものを楽しめる施設も目指していく。

実際、マリンピア神戸の隣接地の土地活用事業では、BBQ施設やライトアップなどのコンテンツを展開する「KOBEフードリゾートゾーン」、明石海峡大橋の景観を活かしたアートガーデンや見晴らしデッキなどを配する「スイーツ&アートガーデンゾーン」、アスレチックやボルダリング、遊具やドッグランなどを設置する「アクティビティレジャーゾーン」などを中心に進め、集客力を増強していく模様だ。
惜しまれながら期待も膨らむ
「マリンピア神戸建替え計画」
「陽気な南欧の港町」をテーマに、ショッピングのみならず、西洋的な建物、海と明石海峡大橋が織り成す絶景でも多くの人々に愛されてきた神戸ビーチエリアのランドマークは、惜しまれつつ一時閉館した。
2024年のリニューアルオープンに向けて、三井不動産はどのような建物のデザインを手がけるのか、どのようなブランドを誘致するのか、そして抜群のロケーションをどのように活かすのか。「(仮称)三井アウトレットパーク マリンピア神戸建替え計画」の今後の動きが楽しみでならない。
健美家編集部