再開発ラッシュの大阪駅周辺
同駅西側に地上40階の複合ビル
「うめきた2期」「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」「梅田曽根崎計画(仮称)」など、2025年の大阪・関西万博に向けて、JR大阪駅を基点に再開発が相次ぐ梅田。今回紹介するのは、JR大阪駅西側エリアの旧大阪中央郵便局跡地の再開発、「梅田3丁目計画(仮称)」だ。
このプロジェクトは、日本郵便、大阪ターミナルビル、JTBの3社がタッグ。12,920㎡の敷地には、オフィス・商業施設・ホテル・劇場の機能を有した、地上40階・地下3階の複合ビルの建設が進められている。
また、敷地内には広場空間、敷地周辺には歩道空間も整備される予定。回遊性の高い歩行者ネットワークが整備され、人々が集う新たな“にぎわいの拠点を”めざす。
延期を経て動き出した
旧大阪中央郵便局跡地の再開発
もともと旧大阪中央郵便局跡地の再開発計画は、2009年に着工し、2012年に竣工を迎える予定だった。
しかし、世界的大恐慌のリーマン・ショックの影響により、プロジェクトが一時凍結。旧局舎が貴重な近代建築物であることから取り壊しを反対する声などもあり、工事は延期を余儀なくされる。
再始動することになったのは、2019年のこと。日本郵便を中心とするグループは、大阪市との協議の末にプロジェクトを再開。現在、2024年春の開業をめざし、工事が進められている。ちなみに、この複合ビルのアトリウムには旧局舎の一部も移設・保存されるという。
ビル全体はJPタワー大阪、
商業施設はKITTE大阪か?
「梅田3丁目計画(仮称)」の複合ビルには、約1,200坪の西日本最大級のオフィスのほか、商業施設と約1,200席の劇場が設置される予定。
さらに、客室数約400室・バンケット施設も有するホテル機能を導入することで、大阪・関西万博の開催によって高まるニーズにも対応する。
日本郵便の過去の実績を見るに、ビル全体はJPタワー大阪、商業施設はKITTE大阪になるのではないかと見られている。
導線は、2階の歩行者デッキによってJR大阪駅のサウスゲートビルディングと直結。また、JR高架下貫通通路を通じてグランフロント大阪や「うめきた2期」などがあるJR大阪駅北側、地下通路のガーデンアベニューを通じて西梅田地区にもつながる。
本格的に動き出した大阪中央郵便局跡地の再開発。JR大阪駅の北側エリアや南側エリアと同様、この西側エリアも機能性、利便性ともにより一層高まるだろう。
2025年の大阪・関西万博までにJR大阪駅周辺がどのように生まれ変わるのか、期待は高まるばかり。新たな“にぎわいの拠点”として、この一帯も大きなニーズが見込めるはずだ。
健美家編集部
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