昨年幕を閉じた「ピーコックストア自由が丘」跡地に
再開発計画進行中。自由が丘人気回復のカギとなるか!?
かつて、憧れの街・住みたい街として人気を集めていた、東急東横線・東急大井町線の「自由が丘駅」。しかし、近年はややその人気が陰り始めている。
リクルート「SUUMO」が毎年発表している「住みたい街ランキング2022(関東版)」を見ると、自由が丘はなんと22位。2021年は17位、2020年は16位だったが、今回は昨対比で5位も順位を落とした形となった。2016年には4位とベスト10入りしていたことを考えると、かなり寂しい結果となっている。
しかし、そんな自由が丘駅では現在、暮らしの利便性が向上しそうな再開発が進行している。開発地となるのは、「自由が丘駅」正面口を出て、西へ約160?、徒歩で2分ほどの場所。
かつてこの場所には、イオングループ系の総合スーパー「ピーコックストア自由が丘」があった。駅周辺に大きなスーパーが少ない自由が丘において、「東急ストア フレル・ウィズ自由が丘店」と並んで地元住民に重宝されていた、自由ヶ丘のシンボルともいえるスーパーである。
1968年に「大丸ピーコック自由が丘店」としてオープンした同スーパーは、2021年5月に50年以上の歴史に幕を閉じた。
跡地には、2023年に新たな商業施設「(仮称)自由が丘二丁目計画」が登場する予定。2022年2月27日付で、イオンモール株式会社が工事の着工を発表している。
スイーツの街、自由が丘の人気スポット
「スイーツフォレスト」もリニューアル準備
開発地の所在地は、東京都目黒区自由が丘二丁目27-11 、敷地面積は約3,500㎡ 、延べ床面積は約9,500㎡ ・建物は地下2階、地上4階建て。総賃貸面積は約5,000㎡。
施設内には、日々を豊かにするショップ、レストラン等を展開するとともに、地域住民の日常利便性を高めるため、スーパーマーケットの導入も予定しているそう。
自由が丘の街に住まう人や訪れる人にとって、日常の中で、街歩きの途中で“自然と自然に落ち着ける場所”を目指していくという。
これまで成長してきた自由が丘ブランドをさらに高め、新たな賑わいの創出に寄与できる商業施設を創造していくとのことだ。
この再開発は、自由が丘の特徴であるストリートが施設内へ続き、新たな出会い、発見を求めて散策できるというコンセプトになっているそう。 “小径の Green Hill (緑の丘)”を建物コンセプトに、緑豊かな環境を提供することを目指すという。
また、自由ヶ丘といえば、オープンから約17年余を迎えたスイーツの殿堂「自由が丘スイーツフォレスト」が2021年9月にリニューアルのため閉店。
2022年7月7日、韓国スイーツと韓国カルチャーが融合した『新しいスイーツ・エンターテインメント』をコンセプトにした施設に生まれ変わることとなっている。
新施設には日本初出店 の韓国人気カフェ&スイーツ7店舗とオリジナル韓国スイーツを販売する 1 店舗の合計8店舗が入店。
ほかにもオリジナルグッズや韓国雑貨を販売するショップが登場するなど、パスポートなしで韓国・ソウルを体験できるスポットになるとのこと。
ピーコック跡地に誕生する新たな商業施設と、リニューアルする「自由が丘スイーツフォレスト」。両施設が自由が丘の人気をふたたび押し上げる起爆剤となってくれることを期待したい。
健美家編集部(協力:
(さいとうかずみ))