• 完全無料の健美家の売却査定で、できるだけ速く・高く売却

×

  • 収益物件掲載募集
  • 不動産投資セミナー掲載募集

東京都・大田区「天空橋駅」直結、HANEDA INNOVATION CITY がグランドオープン

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2023/11/28 配信

羽田イノベーションシティの外観
交通広場側から撮影した羽田イノベーションシティの外観写真。建物の外観デザインは同じもので統一されており、交通広場の路面デザインともマッチしている。

2023年11月16日に全面オープン

東京・羽田空港の隣駅である天空橋にて、羽田イノベーションシティが2023年11月16日にグランドオープンした。

過去に掲載された羽田イノベーションシティの概要を伝える記事はこちら。

羽田空港の隣駅「天空橋駅」に「街」ができる。「HANEDA INNOVATION CITY」11月にOPEN

天空橋駅は羽田空港第3ターミナル駅の隣駅であり、駅を出たところからは空港の滑走路が見える。

羽田空港滑走路の様子
羽田イノベーションシティの屋上足湯から見える、羽田空港滑走路の様子。この写真は土曜日に撮影したため、多くの人が屋上から滑走路の写真を撮っていた。

鉄道を使って羽田空港へアクセスする方法は2つある。京浜急行の空港線か、東京モノレールの羽田空港線を利用するかの2つだ。

天空橋駅には京浜急行も東京モノレールも両方停車する。東京都心から羽田イノベーションシティへのアクセス方法は、浜松町駅からモノレールに乗るか、品川駅や京急蒲田駅から京浜急行を使うかのいずれかとなる。

羽田イノベーションシティの位置図
羽田イノベーションシティの位置図。位置的には羽田空港と大田区・川崎市のちょうど境目に当たる。

羽田イノベーションシティは全11棟の建物と交通広場、駐車場等からなる大型複合施設だ。

コンセプトは、「先端」と「文化」の境界を越えた交流を誘発し、新たな価値創造を実現する日本初のスマートエアポートシティというもの。

国際空港からすぐ近くという立地を活かし、国内外のヒト・モノ・情報がフラットに集まり、新たなビジネスやイノベーション創出の拠点となることを目指す。

商業施設やオフィスが集まる箱モノ複合施設というわけではなく、文化発信施設としてのライブハウスや先端医療研究センターなどが集まる、異色の複合施設となっている。

羽田イノベーションシティの様子
羽田イノベーションシティの中には、ライブハウスのZepp Hanedaが入っている。取材当日にはAKB48グループのライブがあったため、大勢の人が集まっていた。

特に、多くの研究開発施設が入っている点は、一般的な再開発などと一線を画すポイントだろう。

全11棟の建物のうち、5棟の建物に先端医療研究センターやイノベーション創出エリアなど、研究・開発施設が入っている。

羽田イノベーションシティの施設一覧
羽田イノベーションシティの施設一覧。空港のすぐそばという立地のためか、全部の建物が割と低層になっているのが印象的だ。

この都市開発は、日本発の新たな技術開発など、将来に大きな期待を持てるインフラの開発とも言える。

日本国内で進む都市開発としては、一歩時代の先を行くものになっていると言えるだろう。

今後の都市開発としてモデルケースになるか

天空橋駅という駅は、都心から羽田空港に至る通過駅の1つであり、空港関係者や飛行機を使う人でもない限り、利用されることのない駅という印象だ。

さらに、天空橋駅が都心の中心地から行きやすいかといえば、行きやすいイメージを持っている人は少ないだろう。

大きな箱モノを作っただけで、簡単に人が集まる場所ではないといったところだ。

しかし、写真撮影当日はAKB48グループのライブがあったということを差し引いても、人がとても多い印象を受けた。

羽田イノベーションシティの様子
ライブハウスとは反対側から施設内を撮影した写真。行き交う人はかなり多い印象を受けた。

土曜日ということもあり、オフィスワーカーや研究者はいなかったかもしれないが、とても活気がある雰囲気だった。

「羽田空港のすぐそば」という要素は、この都市開発が持つ最も強い個性であり、他の都市開発にマネできるものではない。

しかし、「交通利便性の高いエリア」と考えれば、それは空港周辺だけではなく他にいくらでもあるだろう。

研究開発のインフラを整えて、研究者を大勢呼び寄せることができれば、単なる箱モノ開発とは違うものになっていくのではないだろうか。

羽田イノベーションシティが都市開発として今後のモデルケースとなることを期待したい。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

アクセスランキング

  • 今日
  • 週間
  • 月間

不動産投資ニュースのライターさんを募集します。詳しくはこちら


ニュースリリースについて

編集部宛てのニュースリリースは、以下のメールアドレスで受け付けています。
press@kenbiya.com
※ 送付いただいたニュースリリースに関しては、取材や掲載を保証するものではございません。あらかじめご了承ください。

最新の不動産投資ニュース

ページの
トップへ