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静岡市,清水エスパルスドリームプラザが機能を拡充。隠れた魅力の発揮に期待

都市計画・再開発(地域情報)/名古屋/東海 ニュース

2022/04/11 配信

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静岡市清水区にあるエスパルスドリームプラザ。商業施設とアミューズメント施設が一体になった複合施設だ。

2023年秋に
開業予定

静岡県の清水港と隣接するエスパルスドリームプラザで、新たな大型商業施設の建築が始まっている。

エスパルスドリームプラザは、清水港の水上バス乗場近くにあるショッピング・エンターテインメント施設だ。

清水港開港100周年の節目となる1999年10月に、静岡県におけるウォーターフロント再開発計画の目玉としてオープンしている。

エスパルスドリームプラザという名称は、Jリーグの清水エスパルスがホームグラウンドとする「IAIスタジアム日本平」が当該商業施設の近くにあることに由来している。

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清水市は清水エスパルスのホームタウンだ。

エスパルスドリームプラザの本館には、ABCマートなどの有名チェーン店に加えて清水エスパルスを中心としたサッカーグッズを取扱うショップや、MOVIX清水という映画館などが入っている。

特筆すべきは、マンガ・アニメのちびまる子ちゃんにちなんだ「ちびまる子ちゃんランド」だ。

作者の故さくらももこ氏は静岡市清水区(当時清水市)の出身で、ちびまる子ちゃんも清水区が舞台となっているため、エスパルスドリームプラザにも、ちびまる子ちゃんのアミューズメントパークが作られた。

ちびまる子ちゃんのアニメは中国や台湾など海外でも放映されており、中国を中心とした海外からの観光客を呼び込む観光資源となっている。

静岡県の資料によると、ちびまる子ちゃんランド単体の年間来場者数は安定して10万人を超えているという。

そのほか、エスパルスドリームプラザには、日本で唯一のすし博物館である「清水すしミュージアム」がある。

総務省の統計によると、都道府県別の漁獲量で2020年に全国4位となるなど、静岡県は日本でも有数の寿司どころだ。

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清水港は「全国一のマグロ集積地」と呼ばれており、日本における刺身マグロの供給量のうち、33%は清水港で水揚げされたものが占めている。

もともとエスパルスドリームプラザの本館には30弱の店舗や施設が入っているが、本館に隣接する商業施設を建設することで、機能の拡充を目指すことになる。

(仮称)パークアネックスの方では、日常生活にちなんだ服飾・雑貨・飲食などの専門店を揃えることで、幅広い世代が楽しめる施設を目指すという。

建物規模は延床面積約8,380㎡・店舗面積は約3,889㎡で、11店舗が入る。また、もともと1,667台ある駐車場も、約100台分増設される。

(仮称)パークアネックスは2022年6月に着工し、竣工及び開業は2023年秋の予定。

観光都市として魅力を
取り戻せるか

多くの地方都市と同様に、静岡市も少子高齢化による経済圏の縮小が都市課題となっている。

エスパルスドリームプラザがある清水区でも、近年では継続して人口が減少中だ。

近代以降に茶の輸出が始まったことで、清水港は国際的な貿易港として発展した歴史がある。

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多くの地方都市と同様に、清水区は高度経済成長期には特に経済的に発展してきた過去を持つ。

清水港の知名度はそれほど高くないが、道路を中心とした交通インフラの整備が進んでおり、今後国際的な物流経済拠点として発展が期待されるエリアだ。

清水港における空間利用の基本的な方向性として「清水港長期構想」が策定されており、今後も物流拠点としてのエリア整備や海洋レクリエーション拠点の整備など、産業・観光面での機能強化が予定されている。

もともと、清水区にはサッカーチームの清水エスパルスに加え、ちびまる子ちゃん・寿司など外国人向けのアピールにも使える観光資源が揃っている。

PRの規模や方法によっては、十分に魅力的な都市となるポテンシャルがあると言えるだろう。

エスパルスドリームプラザも、清水区における重要な観光拠点・交流の場であり、(仮称)パークアネックスの建設によってその魅力が向上することを期待したい。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

https://writing-portfolio.com/

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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