再整備の中核を担う
「神戸須磨シーワールド」
株式会社サンケイビルを代表企業とし、JR西日本不動産開発株式会社や株式会社グランビスタ ホテル&リゾートなどを構成員とする神戸須磨Parks + Resorts共同事業体は現在、「須磨海浜水族園・海浜公園再整備事業」という大規模な再開発を推し進めている。その一環としてリニューアルオープンする水族館の名称が、「神戸須磨シーワールド」に決定した。
兵庫県神戸市須磨区にある須磨海浜公園は、1945年の空襲で焼失した住友別邸跡地を住友家が神戸市に寄贈し、公園として整備されたことから始まる。
テニスコートや多目的広場などがあり、白砂の海岸沿いには「日本の白砂青松 100 選」にも選定された松林が広がる。
その敷地内にあるのが、神戸市民を中心に愛されてきた“スマスイ”こと須磨海浜水族園だが、施設の老朽化を機に、2023年5月末日に惜しまれつつ閉園。前身の須磨水族館時代から数えると66年間、リニューアルされてから35年間の歴史に幕を閉じた。
代わりに、この再整備で中核を担うのが「神戸須磨シーワールド」。千葉県鴨川市の「鴨川シーワールド」を運営するグランビスタ ホテル&リゾートがマネジメントする施設だ。特に、鴨川での飼育技術を活かしたシャチの展示とパフォーマンスは、西日本唯一の目玉となる。
神戸・須磨の魅力を発信する
ホテルも水族館に隣接
「神戸須磨シーワールド」の東隣には、こちらもグランビスタ ホテル&リゾートが運営する「神戸須磨シーワールドホテル」が併設。
“海への旅にいざなう価値体験型ホテル”をコンセプトに、瀬戸内海に浮かぶ淡路島や明石海峡大橋などが眺められる、全室南向き・オーシャンビューの客室が一番の魅力だ。
宿泊者には全6室の水槽付きプレミアムルームや、夜の水族館探検といった非日常感を味わえる取り組みを用意。日本初の「ドルフィンラグーン」も注目で、イルカとふれあえたり一緒に泳いだりすることもできる。
そのほか、瀬戸内海の魚介類や神戸ブランドの食材などをふんだんに使ったレストラン、瀬戸内海を望むクルージングやマリンスポーツといった体験プログラムなど、神戸・須磨ならではの価値を提供する。
全体開業は
2024年6月予定
穏やかな気候で、風光明媚な景色が広がる須磨は、明治時代から大正時代にかけて政財界の要人たちがこぞって別邸を設け、別荘地として繁栄したエリア。
また、阪神間で最も近い海水浴場の須磨海水浴場があり、「東の湘南、西の須磨」とも評されるなど、とりわけ夏は多くの人でにぎわいを見せている保養地だ。
この須磨海浜水族園・海浜公園の再整備は、2022年1月からすでに着工され、2024年6月に全体開業を予定。抜本的な再整備が進む関西屈指のリゾート地は、さらなる魅力の向上、さらなる集客をもたらすことになるだろう。
健美家編集部