北大阪急行の延伸に伴い
箕面に2駅が新設
大阪府箕面市と北大阪急行電鉄は、北大阪急行電鉄南北線を「千里中央」駅から北へ約 2.5 ㎞延伸し、「箕面船場阪大前」駅と「箕面萱野」駅の2駅を新設する工事を進めている。
その工事も順調に進捗。各種試験や検査の実施に目処がついたことなどを総合的に判断し、北大阪急行延伸線の開業日が2024年3月23日（土）に決定された。
豊中市の「千里中央」駅から堺市の「なかもず」駅を南北で結び、Osaka Metro御堂筋線と相互直通運転を実施する北大阪急行線延伸事業は、2018年に決定。箕面まで延伸することで、「大阪中心部への交通アクセスの不便さ」という箕面が抱えていた課題も解決することになりそうだ。
大阪都市部への交通アクセス、
交通渋滞の問題が解決へ
この北大阪急行延伸線の開業に伴い、Osaka Metro御堂筋線「新大阪」駅や「梅田」駅、「なんば」駅や「天王寺」駅など、大阪都心部まで乗り換えなしでスムーズにアクセスすることが可能になる。
「箕面萱野」駅の南駅舎改札口外観の完成予想図（出典：北大阪急行電鉄株式会社）
また、新駅の一つである「箕面萱野」駅にはバスターミナルを整備。そこから東西方向に発着するバス路線を大幅に再編する。
これらにより、箕面市域の公共交通による移動の利便性を広範囲に向上させるとともに、マイカーから公共交通へと移動手段のシフトが促進。新御堂筋（国道 423 号）をはじめとする、幹線道路やその周辺の交通混雑緩和、環境負荷低減効果も期待されている。
商業地の開発など、にぎわいの
拠点になり得る“新箕面エリア”
大阪府北西部に位置する箕面市は、大阪市のベッドタウンとして発展してきたまち。閑静な住宅街が広がり、多くの著名人などが居を構えるなど、「大阪の住みたいまちランキング」などでも常に上位にランクインするほどの人気エリアだ。
「箕面船場阪大前駅」の地下3階ホームの完成予想図（出典：北大阪急行電鉄株式会社）
今回、「箕面船場阪大前」駅と「箕面萱野」駅の2駅が新たに完成する“新箕面エリア”は、北大阪急行延伸線に加えて大きな幹線道路も通り、商業施設の開発も進むなど、大阪北部のにぎわいの拠点の一つになり得るポテンシャルを秘めている。富裕層というよりはむしろ、ファミリー層に支持が得られそうな立地と言えるだろう。
北大阪急行延伸線の開業日まで、残すところ4カ月弱。今、“新箕面エリア”に熱い視線が注がれている。
健美家編集部
