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京浜急行電鉄が東京都大田区の平和島駅で駅直結の複合施設を開発

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2023/08/23 配信

(仮称)平和島駅前複合施設 完成イメージ図
京浜急行電鉄が発表している駅前複合施設の完成イメージ図。商業住宅一帯の複合施設になるという。

※引用:京浜急行電鉄

平和島駅は交通利便性が非常に高い

首都圏で私鉄を運行している京浜急行電鉄は、平和島駅の高架下と周辺の土地を利用して、複合施設を開発すると発表した。

平和島駅は京急線の特急停車駅だ。ただ、京急線のダイヤは以下のように分かれており、特急は実質的に快速と捉えて良い。

  • 各駅停車
  • 特急
  • 快特
  • エアポート急行
  • エアポート快特

各駅停車だと品川駅から7駅目で所要時間が12分、特急だと2駅目で所要時間が6分となっている。

平和島駅西口の様子
平和島駅西口の様子。平和島駅周辺は都心に勤めるサラリーマンなどにも人気が出る条件が整っている。

なお、平和島駅は羽田空港にも近く、京急線を利用すれば10分~20分で羽田空港第1・第2ターミナル駅まで行ける。

平和島駅は、東京都心への通勤にも国内各地への移動にも非常に便利な駅だ。

京急電鉄が発表しているデータによると、2020年度の平和島駅1日平均乗降客数は36,392人で、京急線の駅の中では全72駅中10番目に多い。

同年度のJRの駅と比較すると、豊島区の駒込駅(こまごめえき)や横浜の菊名駅とほぼ同数だ。

さらに、平和島駅の目前では第一京浜と環七通りが交差しており、車の交通利便性も高い。

平和島駅前は東京の大動脈とも言える2つの道路が交差する希少なエリアでもある。

テレビCMなどの影響もあり、平和島というと競艇場を連想する人もいるだろう。平和島駅から徒歩15分の場所には平和島ボートレース場があり、競艇場に行く人の多くは平和島駅を利用する。

平和島ボートレース場
左に写っているのが平和島ボートレース場。右に写っているのはBIG FUN平和島というショッピングモール。飲食店などに加えてボウリング場や温泉施設などが入っている。

しかし、駅の交通利便性は非常に高い上に、駅の東側は埋立地だが公園が多く、競艇場があることに目をつむれば環境も悪くない。

大森ふるさとの浜辺公園
「大森ふるさとの浜辺公園」の様子。平和島駅の東側にある公園の1つだ。

2026年に開業予定

京急が開発している建物の規模は、敷地面積約6,150㎡・延床面積約4,900㎡で5階建て。

1階と2階は「ウイングキッチン平和島(仮称)」という店舗で、3階~5階は約30戸の賃貸住宅になる。店舗の区画数は約15区画とのこと。

ウイングキッチン平和島(仮称)
「ウイング」は京急が運営するショッピングプラザの呼称。品川の駅前にも「ウイング高輪」がある。

※引用:京浜急行電鉄

さらに、2023年時点で平和島駅の改札口は1つだけだが、今回の施設開発に合わせて改札を新設する。

(仮称)平和島駅前複合施設位置図
駅南側と西側にある既存の商業施設はそのまま営業を続け、北側の改札口新設に合わせて新たな複合施設を開発する形になっている。

※引用:京浜急行電鉄

もともとそこまで大きな駅ではないので、単純な改札口の新設が劇的に利便性を向上させるわけではないだろう。しかし、新たな商業施設直結の改札口となれば、駅の利用者にとってはありがたいところだ。

テナントについてはまだ何も発表されていないが、駅周辺には比較的安価なチェーン店や個人経営の居酒屋などが多い。

お洒落なイメージのある飲食店が入るだけでも、駅周辺のイメージアップにつながるのではないだろうか。

複合施設の着工予定は2024年5月で、開業予定は2026年の上半期となっている。

京急は2022年に大田区と「公民連携によるまちづくり推進に関する基本協定」を締結しており、現在では開発予定地をコミュニティ広場として運営中だ。

移動式子ども食堂実証実験の様子
コミュニティ広場で開催されたイベントの様子。子連れ世帯で盛況な様子が伺える。

※引用:京浜急行電鉄

京急は、コミュニティ広場の運営によって賑わいの創出に貢献できたと発表している。

コミュニティ広場の運営には期限が設けられているが、複合施設の完成によって賑わいがさらに拡大することを期待したい。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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