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2023年に地下鉄『名古屋城』駅が誕生、約20年ぶりの駅名変更で地域の観光地化が進む?!

都市計画・再開発(地域情報)/名古屋/東海 ニュース

2021/02/15 配信

2021年1月、名古屋市交通局は市内地下鉄4駅の駅名を変更すると発表した。同局が駅名変更を行うのは2004年以来約20年ぶりのことになる。

▲名古屋市交通局の地下鉄路線図。赤枠で示した4つの駅が2023年に駅名変更される。
▲名称変更のきっかけは『中村区役所』が2023年に移転することを受けたもの。現『中村区役所』駅をはじめ上図に赤丸で示した4つの駅の名称が変更されることになった。ちなみに2004年の駅名変更は『藤ケ丘』が『藤が丘』に、『瑞穂運動場』が『瑞穂運動場西』に変わるというプチ変更だったため、今回のような大きな駅名変更は1957年の市営地下鉄開業以来初となる。

『中村区役所』駅は通りの名称にちなんで『太閤通』駅へ。『伝馬町』駅は熱田神宮の最寄り駅の1つであることを示す『熱田神宮伝馬町』駅へ。

そのひと駅となりの『神宮西』駅は『熱田神宮西』駅に改称されるのだが、中でも注目を集めているのは、市の中心街に位置する『市役所』駅が『名古屋城』駅というキャッチーな名称に変わることだ。

名古屋市役所と愛知県庁が隣り合わせに建つ官庁街、現『市役所』駅

現『市役所』駅は、その名の通り名古屋市役所の最寄り駅であり、隣には愛知県庁が建っている。また、周辺には愛知県警や法務局、地方裁判所などの行政関連施設が集約されているため、街を歩く人たちの年齢層は高く少々お堅い雰囲気が漂っている。

しかし、そんな“お役所のまち”からイメージが一転、今回の駅名変更により“名古屋を代表する観光地”としてこの街が広く周知されることになるのだ。

▲大津通の『市役所』交差点。正面が名古屋市役所、お隣が愛知県庁だ。ちなみに、名古屋市役所本庁舎は昭和8年築の国の重要文化財で、映画やドラマのロケ地としてもお馴染みの建物だ。
▲『市役所』交差点から眺めた名古屋市役所と愛知県庁。ちなみに、名古屋市役所本庁舎は昭和8年築の国の重要文化財で、映画やドラマのロケ地としてもお馴染みの建物だ。

名古屋城、金シャチ横丁、名城公園など“集客装置”が充実するエリア

実は現『市役所』駅周辺では、少しずつだが近年街が変わりつつある。名古屋市役所の北側には名古屋城に隣接する食のエンターテインメントゾーン『金シャチ横丁』があり、その先には名古屋市が民間活力を投入して公園経営を行う『名城公園』が。

さらに公園内には、大相撲や国際スポーツ大会にも対応可能な『新愛知県体育館』が2025年に開業予定となっている。

名古屋を知らない人でもイメージしやすい『名古屋城』駅という駅名の獲得に加え、行政関連施設・観光資源・エンターテインメント・公園施設が集約される地域となれば、今後の昼間人口の増加は確実であり、街の賑わいは路線価にも大きな影響を及ぼすことだろう。

▲名古屋城の正門や金シャチ横丁に一番近い現『市役所』駅の7番出口。金シャチ横丁へ食事に訪れる若者たちや観光客の出入りも多いため、この出口には『名古屋城』駅という駅名がしっくり馴染む。
▲名古屋城の正門や金シャチ横丁に一番近い現『市役所』駅の7番出口。金シャチ横丁へ食事に訪れる若者たちや観光客などの地下鉄利用者も増えている。
▲名古屋城の正門までは現『市役所』駅7番出口から5分で到着する(写真は名古屋城内)。
▲名古屋城の正門までは現『市役所』駅7番出口から5分で到着する(写真は名古屋城内)。
▲カフェやイタリアンレストラン、授乳室、ランナー向けのシャワー室などを設けた公園施設『トナリノ』は若いファミリーにも人気。
▲カフェやイタリアンレストラン、授乳室、ランナー向けのシャワー室などを設けた名城公園内の施設『トナリノ』は若いファミリーに人気のスポットだ。

大学のキャンパスも拡張中、街の雰囲気が大きく変わる

もうひとつ、現『市役所』駅周辺の発展に期待感が感じられるのは、複数の大学のキャンパスがこの地域に続々と開設されていることだ。

▲現『市役所』駅から北へ進むと左手に『名城公園』、右手に大学のキャンパス群が見える。
▲現『市役所』駅から北へ進むと左手に『名城公園』、右手に大学のキャンパス群が見える。いずれの大学も名古屋市郊外から名古屋都心へ大学機能を移転した(愛知学院大学は学部移転)。

もともと現『市役所』駅の北側一帯には、名古屋市営地下鉄の名城工場や公務員宿舎があったのだが、その跡地を活用して『愛知学院大学』の名城公園キャンパスがオープン。

2020年春には新棟も完成した。さらに2022年には『名古屋造形大学』の全学部が移転予定となっているため、今後は“学生の街”としての機能も加わることになる。

駅名の印象は街のイメージを大きく変える。その変化は街の価値を押し上げるきっかけにもなる。少々お堅いイメージの現『市役所』駅が、観光色を強めた『名古屋城』駅に変更されるのは2023年1月の予定。この駅名変更が地域にとってどのようにプラスに働くのか、今後の地価の推移にも期待したい。

健美家編集部

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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