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意外に知られていない穴場駅、リニア中央新幹線『岐阜県駅』開業予定地、岐阜県中津川市『美乃坂本』駅とは?!

都市計画・再開発(地域情報)/名古屋/東海 ニュース

2022/12/17 配信

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2027年に『品川』~『名古屋』間の開業が予定されているリニア中央新幹線(ただし開業は遅れる見込み)。始発駅となる『品川』、(仮称)神奈川県駅となる『橋本』、終着駅となる『名古屋』の各駅は再開発の機運に沸いているが、途中駅に関してはまだ情報が少なく「どこを通るのかよくわからない」という方も多いのではないだろうか?

▲交通図
▲こちらはJR東海のホームページに記載されているリニア中央新幹線のルート工事マップ。開業が予定されているリニア中央新幹線の新駅は6つある。

過去の健美家記事でも紹介した通り、

●『(仮称)山梨県駅』は甲府市大津町付近。
https://www.kenbiya.com/ar/ns/region/shinhoku/4490.html
●『(仮称)長野県駅』は飯田市上郷飯沼付近。
https://www.kenbiya.com/ar/ns/region/shinhoku/4607.html

いずれも都市の玄関口から一歩離れた“陸の孤島”と呼ばれるような田園地帯で工事が進められているが、本記事でクローズアップする『(仮称)岐阜県駅』も同様に、岐阜の中心街からかなり離れた東濃地方に位置している。

ちなみに、東海エリアでは名古屋駅のリニア開業ばかりがメディアの注目を集めており、意外にも『(仮称)岐阜県駅』の存在を認知している人はまだ少ない。人知れず静かに開発が進む駅──それが、岐阜県中津川市千旦林(せんだんばやし)にあるJR『美乃坂本(みのさかもと)』駅だ。

▲マップ
▲岐阜県中津川市は長野との県境に位置する東濃地方のまち。人口は約7万6000人へ減少、高齢化率は32.9%と全国平均よりも高い。同じ岐阜県内でも岐阜市と中津川市では商圏が大きく異なっている。※岐阜県ホームページよりマップ引用。
▲美乃坂本駅
▲こちらがJR『美乃坂本』駅。本来は美濃と表記するところだが、地元では画数の多い「濃」の字を略して「乃」と書くことが多いため、駅名にも『美乃坂本』の表記が採用されたという。線路の先には中央アルプス最南端に位置する恵那山を望む。※以下2022年12月筆者撮影。

リニア開業後は『名古屋』へ13分、『品川』へ58分で直結

おそらく東海地方に長年暮らしている地元居住者でも「美乃坂本という駅名を初めて知った」という人が多いことだろう。

▲ホーム
▲『美乃坂本』駅は、岐阜県中津川市の南西部に位置するJR中央本線の快速停車駅。名古屋から1時間15分、岐阜からは特急を乗り継いで1時間40分、朝7時台を除いて電車は1時間に2本しか運行しておらず、改札には駅員も常駐していない。

駅前にはコンビニも無く、見渡す限り山と畑と昔ながらの日本家屋のみ。まさに“古き良き山里の風景”が残された静かな集落に、日本の大動脈の新駅が開業する。

リニア開通後は『名古屋』へ13分、『品川』へ58分で直結するというのだから、地域にとってはシンデレラストーリーのようなものだ。

▲駅ホームから2
▲美乃坂本駅のホームに降り立つと、北口の山を切り開き、大規模な工事が進んでいることがわかる。
▲計画図
▲こちらは岐阜県リニア中央新幹線活用戦略研究会基盤整備部会が平成27年に発表した『リニア岐阜県駅周辺整備基本計画』。現在の美乃坂本駅の北側に広大な駅前広場を設け、その先にリニア中央新幹線の(仮称)岐阜県駅が開業する予定となっている。
▲工事の風景
▲リニア改札口付近に位置すると思われる新駅周辺の現在の様子。こののどかな風景の中に高さ30mの巨大な新駅が建設され、観光案内所、物産販売店、売店、飲食店などが整備される計画になっている。

リニアの車両基地も併設される予定

実は『美乃坂本』が担う役割は“リニアの新駅”だけではない。駅の北東約1kmの地点には約65haもの広大な車両基地が設けられ、ここでリニアの保守点検・整備が行われる予定になっている。

車両基地=リニアのドックがある駅となれば、当然ながらそこに携わる人材の需要が生まれる。つまり、リニア中央新幹線の開業は、東濃地方・中津川市全体の経済発展のみならず、地域の「雇用促進」と「若返り」をもたらす事業として大きな期待を集めているのだ。

▲踏切
▲きっちり整列しながら踏切を渡り、駅へと向かう地元の高校生たち。彼らが成人する頃には『美乃坂本』の駅前風景は大きく変わっているはずだ。

現在、東濃地方の主要公共交通機関はJR中央本線のみで、基本的にクルマ移動が原則。冬は雪深くなるためアクセスが困難になることも多い。しかし、広域高速鉄道網の中に『美乃坂本』駅が組み込まれることになれば、地域の交通利便性は大きく向上する。

また、駅周辺には広大な未開拓地が広がっており、高速道路(中央自動車道)のICからも近い。物流拠点としての地の利にも恵まれていることから、今後JR東海の関連企業を中心に工場やオフィスの誘致も積極的に進められていくだろう。

今のところは知名度が低い『美乃坂本』駅だが、リニア中央新幹線の開業後には“大化け”する可能性を秘めている。まだ手付かずの状態にある東濃地方の静かな駅で、投機を狙ってみてはいかがだろうか?

健美家編集部

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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