前回の続きです。
今回は、任意売却物件のメリットとデメリット、そして注意点等々について話します。
■ 任意売却のメリット
メリットとしては、通常の売買より安く買える可能性が高いことにつきます。なぜ、通常より安く買えるかというと、売主が売り急いでいることに加えて、買主にもリスクや制約があるためです。
売り急ぐ理由は、既にローンの返済が滞っていたり、税金の滞納が始まっている場合が多いので、時間が経つと債権者から競売に掛けられたり、税務当局から差押えを受けるからです。
■ 任意売却のデメリットとリスク
任意売却物件の売主は、金銭的・精神的に余裕がありません。そこで、買主にとって次のようなデメリットやリスク・制約があります。
1)契約不適合責任( 改正前民法では瑕疵担保 )が免責される
一番のリスクは瑕疵担保が免責されていることでしょう。改正民法では、契約不適合責任の存続期間は、買主が契約不適合を知った時から1年以内に契約不適合の事実を売主に通知すれば権利が保全されます。
契約不適合の具体例としては、雨漏りや白蟻による被害などがあげられます。リフォームや修繕に想定外の費用が掛かることもあります。
契約不適合責任の...
今回は、任意売却物件のメリットとデメリット、そして注意点等々について話します。
■ 任意売却のメリット
メリットとしては、通常の売買より安く買える可能性が高いことにつきます。なぜ、通常より安く買えるかというと、売主が売り急いでいることに加えて、買主にもリスクや制約があるためです。
売り急ぐ理由は、既にローンの返済が滞っていたり、税金の滞納が始まっている場合が多いので、時間が経つと債権者から競売に掛けられたり、税務当局から差押えを受けるからです。
■ 任意売却のデメリットとリスク
任意売却物件の売主は、金銭的・精神的に余裕がありません。そこで、買主にとって次のようなデメリットやリスク・制約があります。
1)契約不適合責任( 改正前民法では瑕疵担保 )が免責される
一番のリスクは瑕疵担保が免責されていることでしょう。改正民法では、契約不適合責任の存続期間は、買主が契約不適合を知った時から1年以内に契約不適合の事実を売主に通知すれば権利が保全されます。
契約不適合の具体例としては、雨漏りや白蟻による被害などがあげられます。リフォームや修繕に想定外の費用が掛かることもあります。
契約不適合責任の...
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