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大阪湾岸道路西伸部、神戸ポートアイランドと六甲アイランドを繋ぐ海上部長大橋の計画が本格化

都市計画・再開発(地域情報)/神戸・京都/関西 ニュース

2023/09/06 配信

大阪湾岸道路西伸部は、新港、灘浜両航路を通る世界最大級の連続斜張橋があることが特徴(出典:阪神高速道路株式会社)
大阪湾岸道路西伸部の特徴は、新港、灘浜両航路を通る世界最大級の連続斜張橋があること。今回、その海上部長大橋(新港・灘浜航路部)の基本構造が決定した(出典:阪神高速道路株式会社)

六甲アイランド-ポートライドの
海上部長大橋の基本構造が決定

国土交通省近畿地方整備局と阪神高速道路会社は2023年8月、大阪湾岸道路西伸部のうち、神戸市東灘区の六甲アイランドと同中央区のポートアイランドの間の海上部長大橋(新港・灘浜航路部)の基本構造が決定したと発表した。

大阪湾岸道路は、神戸淡路鳴門自動車道(垂水ジャンクション)から関西国際空港(りんくうジャンクション)までを結ぶ延長約80㎞の自動車専用道路。

大阪湾沿岸地域の既存幹線道路の交通負荷を軽減し、都市環境の改善を図るとともに大阪湾沿岸諸都市を連絡し、都市の活力を高めることを目的に整備が進められている。

延長14.5kmの大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北~駒栄)の位置図(出典:阪神高速道路株式会社)
延長14.5kmの大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北~駒栄)の位置図(出典:阪神高速道路株式会社)

そして現在、神戸市東灘区から長田区に至る延長14.5kmの大阪湾岸道路西伸部のうち、六甲アイランド北から駒栄までの区間整備が進められている。

高架構造を基本とし、六甲アイランド、ポートアイランドでは主に既存道路上を、兵庫・長田臨海部では主に護岸沿いを通り、海上では主要航路を長大橋でまたぐ計画だ。

新港、灘浜両航路を通る
世界最大級の連続斜張橋

この大阪湾岸道路西伸部の特徴は、新港、灘浜両航路を通る世界最大級の連続斜張橋だ。

長大橋の基本構造は、橋長が2,739m、最大支間長が653m、主塔高さが213mの7径間連続4主塔鋼斜張橋。そのほか、主塔基礎の支持力、耐震設計、耐風設計、景観について、学識者を交えた技術検討委員会で検討を進めてきた。

主塔基礎は地盤の載荷試験や土質調査の結果、想定よりも軟弱だったこと、鋼管矢板基礎の施工性などについての検討結果を踏まえ、基礎先端位置を当初よりも最大20m深くなり、灘浜航路側の2P主塔では深さ68mを設定。これにより、主塔基礎支持力を得られることが確認された。

大規模地震に対する主塔や橋桁の耐震性、現地での風況特性を踏まえた風洞試験の実施により、大型台風などによる耐風性も確認された。

現時点での主塔の構造、デザイン、色彩。「神戸の都市景観との調和」「シンボル性」「走行空間からの眺望性・演出性」などの観点から選定された(出典:阪神高速道路株式会社)
現時点での主塔の構造、デザイン、色彩。「神戸の都市景観との調和」「シンボル性」「走行空間からの眺望性・演出性」などの観点から選定された(出典:阪神高速道路株式会社)

主塔のデザインは「神戸の都市景観との調和」「シンボル性」「走行空間からの眺望性・演出性」等に着目し、構造性能を踏まえた主塔の断面形状等のデザイン案を選定。

路線全体は、神戸の周辺環境との調和、土木構造物としての構造美を感じられるモダンな印象のベージュ系をベースとした色相に統一する。

大阪湾岸道路西伸部がつながれば
神戸の悩ましい交通の流れがスムーズに

現状、神戸市街地を貫通する高速道路は阪神高速3号神戸線のみで、しかも片側2車線しかないため、三宮などの都心部に近づくにつれて深刻な交通渋滞に悩まされてきた。

しかし、現在建設が進む大阪湾岸道路西伸部は、片側3車線・計6車線を計画。阪神高速5号湾岸線と接続し、神戸の中心部を迂回することから3号神戸線の交通集中が分散され、移動時間の短縮が図られる。

大阪湾岸道路西伸部が完成すれば、交通渋滞の緩和、物流の効率化、緊急時の代替機能の確保などが期待でき、多彩な観光資源に恵まれる神戸周辺の魅力はさらに発揮できるだろう。

健美家編集部

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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