
リニアの乗り入れによる
変革が期待される新大阪駅
新大阪駅は言わずと知れた大阪の陸の玄関口。現在は、大阪で唯一発着する東海道・山陽・九州新幹線のほか、在来線の東海道本線とJRおおさか東線、Osaka Metroの御堂筋線が乗り入れている。
さらに、2031年になにわ筋線、2037年にリニア中央新幹線、2046年に北陸新幹線延伸の開業が控えている。中でも、リニア中央新幹線の開業は、新大阪駅に大きな変革をもたらすことになりそうだ。
国内のみならず、世界をつなぐ
日本屈指の一大交通ターミナルへ
東京・品川駅から名古屋駅を経由して新大阪駅を結ぶ、このリニアモーターカーの新幹線計画は、2037年の全線開通を見据え、すでに大規模なプロジェクトが動き出している。

2018年、新大阪駅周辺地域は内閣府より「都市再生緊急整備地域の候補となる地域(候補地域)」に認定。新大阪駅周辺の十三駅や淡路駅などを含めた広範囲に及ぶ再開発が検討されている。
20~30年後を見据えた新しいまちづくりをコンセプトに、大阪府と大阪市がまとめた「新大阪駅周辺地域都市再生緊急整備地域 まちづくり方針の骨格」では、新大阪駅は「日本屈指の一大広域交通ターミナル」として期待されている。
それもそのはず。品川駅から新大阪駅まではノンストップでわずか67分。新大阪駅は関西や西日本の交通拠点となるだけでなく、日本とアジアの各拠点をつなぐターミナル駅としての役割が期待されているのだ。
「経由」から「滞在」へ
新大阪エリアの価値は右肩上がり
リニア中央新幹線が開業すれば、品川駅から新大阪駅まで1時間強で到着することもあり、ビジネス面においても、東京本社企業の関西進出、移転などのニーズが高まると予想される。

その一例として、野村不動産がおよそ10年ぶりに関西エリアにオフィスビルを展開することが決まっている。中でも、中規模ハイグレード型の新オフィスビルブランド『PMO』が関西初進出。その先駆けとして、まずは新大阪に『PMO EX 新大阪』を開業するというのだ。
そのほか、JR西日本不動産開発も2022年春の開業に向けて、新大阪駅北側にオフィスビルを建設中だ。
オフィスビルのみならず、宿泊施設も続々とオープンしている。2020年にはホテルWBF、アパホテル、名鉄インなどのホテルチェーンが新大阪に開業。リニアの乗り入れに向けて、まずは駅周辺から着々と準備が進められている。
ビジネスマンや国内外旅行者の経由地点から、ビジネス拠点・活動拠点へと変貌を遂げつつある新大阪エリア。周辺地域を絡めた再開発を含め、新大阪の地価は今後も右肩上がりの様相を呈している。
健美家編集部







