横浜スタジアム、横浜中華街にほど近い
JR「関内」駅南口で進行する「横浜市旧市庁舎街区活用事業」
神奈川県・横浜市中区に位置するJR「関内」駅。周辺には緑豊かな横浜公園や横浜スタジアムがあるほか、少し足を延ばせば横浜中華街や、山下公園、伊勢佐木町(イセザキ・モール)などにもアクセス可能。週末になると多くの観光客が訪れ、賑わいを見せている。
7月12日、このJR「関内」駅前で「横浜市旧市庁舎街区活用事業」が着工したと、三井不動産を代表企業とする8社(三井不動産鹿島建設、京浜急行電鉄、第一生命保険、竹中工務店、ディー・エヌ・エー、東急、星野リゾート)がリリースを発表した。
日本建築界の巨匠 村野藤吾氏の設計で1959年に竣工した横浜市旧市庁舎行政棟を継承・再生し、大規模なホテル・商業施設へと生まれ変わらせるという今回のプロジェクト。
「新旧融合」の新たな街が、2026年春にグランドオープンするということで、いま注目を集めている。
開発地は、JR「関内」駅南口改札を出てすぐのところにある、総敷地面積約16,500㎡の土地(所在地:横浜市中区港町1丁目1番1ほか)。
横浜市営地下鉄ブルーライン「関内」駅、横浜高速鉄道みなとみらい線「日本大通り」駅からのアクセスも良い立地であるほか、横浜スタジアム・横浜公園方面とはデッキでつながるとのことで、開発地周辺を含めた回遊性・利便性アップにも期待が集まっている。
星野リゾートが手掛ける都市観光ホテル
「OMO7横浜 by 星野リゾート(仮称)」も開業予定
街づくりコンセプトは「MINATO-MACHI LIVE(みなとまち ライブ)」。
敷地内はタワー棟(オフィス・大学、新産業創造拠点、エデュテインメント施設、商業)、旧市庁舎行政棟(ホテル、商業)、くすのきテラス(商業)、みなとテラス(商業)、ビジターフロント(観光案内所)で構成される予定だ。
旧市庁舎行政棟で開業予定の「OMO7横浜 by 星野リゾート(仮称)」は、星野リゾートの都市ホテルブランド「OMO by 星野リゾート」による新たな都市観光ホテル。
OMOブランドは全国で12施設が展開されており、関東では大塚、赤坂、川崎の3カ所がオープンしているが、横浜進出は今回が初。カフェ・レストラン等を備えた都市のランドマークとなるフルサービスホテル(客室数約280室)を予定しているという。
このほか、コワーキングルーム、イベントスペース、ミーティングルーム、小規模オフィスを有する「新産業創造拠点」、関内エリア最大級の「環境配慮型オフィス」、
大迫力のスクリーンと高性能の音響設備を擁する空間日本初の常設型「ライブビューイングアリーナ」、遊びとテクノロジーの融合で、楽しみながら心と身体の成長をサポートする約6,800㎡の「エデュテインメント施設」なども登場する予定だ。
今後のスケジュールは、2022年7月新築工事着工、2025年12月竣工・供用開始、2026年春グランドオープン予定とのこと。「新旧融合」の新たな街の誕生でJR「関内」駅周辺がどう変わっていくのか、引き続き見守りたい。
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健美家編集部(協力:斎藤一美(さいとうかずみ))
■ 主な経歴
ファイナンシャル・プランナー(AFP)。
大手情報誌出版社にて金融情報誌のデスク業務やWEBメディアの立ち上げ・運営・メンバー育成業務などに携わった後、2007年にフリーの編集者・ライターとして独立。
現在は金融・不動産・保険分野を中心に、雑誌やWEBメディア、社内報などで執筆・編集を行うほか、金融初心者をターゲットとしたメディアアドバイス業務なども行っている。