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JR柏駅東口で再開発計画。柏市が「旧そごう柏」本館跡地に購入意向

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2023/07/14 配信

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1973年の再開発事業から50年。新たな再開発事業で生まれ変わろうとしている「JR柏駅」東口周辺

商業施設や緑豊かな公園が多く
「住みやすい街」として人気の柏市

1970年以降、東京のベッドタウンとして発展してきた千葉県・柏市。その玄関口となるのが「JR柏駅」だ。

JR常磐線の快速を利用すれば、上野駅まで34分。またJR上野東京ラインの接続により、東京駅まで36分でアクセスが可能。JR常磐線は東京メトロ千代田線に乗り入れしており、大手町や日比谷、霞が関へも乗り換えなしで行くことができる。

駅前には、「柏高島屋」、「柏高島屋ステーションモール」、「イトーヨーカドー柏店」、「ドン・キホーテ柏駅前店」、といった商業施設のほか、Jリーグ「柏レイソル」のスタジアムやプラネタリウムといったアミューズメント施設も点在。

少し足を延ばせば手賀沼を臨む「柏ふるさと公園」や芝生広場を備えた「北柏ふるさと公園」など緑豊かな公園・緑地もあり、住みやすい街として幅広い層から人気を集めてきた。

駅周辺ビルの老朽化などが課題に
再編成が求められる「JR柏駅」東口

さて、そんな「JR柏駅」東口エリアにおいて現在、新たなまちづくり計画が動き出している。

かつて「柏駅東口市街地再開発事業」と称して同エリアの再開発が行われたのは、1973年のこと。そこからおよそ50年が経過し、東口周辺ではビルの老朽化や、みどり豊かな空間やオープンスペースの不足などが課題視されるようになっていた。

これらに打開策を見出すべく、柏市は2022年12月に柏駅東口駅前の地権者を主体とした「柏駅東口未来検討委員会」を設立。昨年12月から街の未来について話し合いを続けてきている。

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柏駅東口を出てすぐの場所にある駅ビル商店街「ファミリアかしわ」(「柏駅東口未来ビジョン」より)
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交通の流れの悪さが課題視されている「駅前交通広場」(「柏駅東口未来ビジョン」より)
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かつての再開発が完了した当時の柏駅東口と、現在の柏駅東口の様子。街全体の姿は当時とほぼ変わらず、周辺ビルの老朽化なども問題となっている(「柏駅東口未来ビジョン」より)

これに続き、柏市は今年5月に「柏駅東口未来ビジョン」を策定。

商業や娯楽・文化・交流機能等の整備,駅前に圧倒的に欠けている子育て機能の充実、駅前の回遊性向上、ゆとりある空間づくりなどに取り組んでいくことを公表している。

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「旧そごう柏店」、「スカイプラザ柏」、「柏駅前第一ビル」などを含めた「柏駅東口未来ビジョン」の検討範囲(「柏駅東口未来ビジョン」より)

柏市が「旧そごう柏店本館」跡地を取得する意向
新たな街づくりの一歩を踏み出す

柏市は「現在東口エリアが抱えている課題を解決するためには、個別のビルの建て替えではなく、広場を含めた周辺一帯を再編する必要がある」という認識を示している。

そして、今年6月。柏市の太田和美市長が「六月定例市議会」において、東口にある「旧そごう柏店本館」跡地を地権者の三井不動産から取得する意向を示したことが話題となった。

「そごう柏店本館」は、1973年10月にオープンした市内初の百貨店。長年に渡って柏市民に愛されてきたが、相次ぐ大型ショッピングセンターの出店で収益が落ち込み、2016年9月に43年の歴史に幕を閉じている。

5,220㎡の土地と旧そごう柏店本館の建物は、2021年11月に三井不動産が取得。

太田市長は「地権者から、現存する建物の解体と更地売却の意向もあると伝えられている」と話しており、市が同本館跡地の地権者となることで、東口全体の再整備に主導的立場で関わっていく考えを示している。

今後は、地権者と市による協力体制のもと、同跡地の取得に向けて、必要な検討、調整及び交渉に着手するとのこと。

老朽化が進む周辺のビルと合わせ、包括的な再編成が始まろうとしている「JR柏駅」東口周辺。今後の再開発計画がどのように進んでいくのか、引き続き見守りたい。

健美家編集部(協力:斎藤一美(さいとうかずみ))

斎藤一美

■ 主な経歴

ファイナンシャル・プランナー(AFP)。
大手情報誌出版社にて金融情報誌のデスク業務やWEBメディアの立ち上げ・運営・メンバー育成業務などに携わった後、2007年にフリーの編集者・ライターとして独立。
現在は金融・不動産・保険分野を中心に、雑誌やWEBメディア、社内報などで執筆・編集を行うほか、金融初心者をターゲットとしたメディアアドバイス業務なども行っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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