※引用:ヒューリック
川崎南部で商業施設が集まっている小田栄駅の周辺エリア
デベロッパーのヒューリックは、神奈川県のJR南武線 小田栄駅(おださかええき)から徒歩約5分の場所で、新商業施設のLICOPA 川崎をオープンすると発表した。
小田栄駅は南武線 浜川崎支線の駅で、川崎駅から南武線で4駅8分の場所にある。川崎駅から見た方角は南だ。
1つ隣の浜川崎駅周辺は工場や倉庫が多く建っている街なので、小田栄駅の周辺は「南川崎における住宅街の南端」という言い方ができるだろう。
なお、川崎駅から小田栄駅へ行くためには、川崎の隣にある尻手(しって)駅で乗り換える必要があるため、電車での移動はあまり便利なエリアではない。
小田栄駅の周辺から電車で東京方面へ行くとしたら、北西にある八丁畷(はっちょうなわて)駅で京急線に乗るのが妥当だろう。
乗降客数が多いわけでもなく、小田栄駅の周辺は川崎駅の周辺にある住宅街の1つといった印象だが、駅前には3つの商業施設が建っている。
1つ目は「コーナン川崎小田栄モール」だ。こちらはホームセンターのコーナンが主なテナントであり、そのほかに、子ども服店の西松屋・家電量販店のノジマ・リサイクルショップのハードオフなどが入っている。
2つ目は「イトーヨーカドー川崎店」だ。イトーヨーカドーのフロアのほか、専門店としてモスバーガーやリンガーハットなどの飲食店に加え、ABC-MARTやヤマダ電機などのテナントが入っている。
※引用:イトーヨーカドー
3つ目はスポーツ用品店の「スポーツ デポ 川崎店」で、その隣にはファミレスが建っている。
1つ1つはそれほど大きな商業施設ではないが、この3つが小田栄駅の近くに固まっている、というのがポイントだ。
なぜかというと、川崎駅東口の繁華街を抜けると、東側・南側にはロードサイド店舗が点在しているものの、固まっているエリアというのは他にない。
必然的に、小田栄駅の周辺には、川崎の東や南に住んでいる人が集まってくることになる。
地域密着型商業施設として3月1日にオープン予定
今回同社が新商業施設を開発した場所は、イトーヨーカドーのすぐ隣だ。
※引用:ヒューリック
同社によると、LICOPA川崎は、広域なエリアから人を集めるというよりは、狭域エリアからの集客を目指した地域密着型店舗となるようだ。
建物の規模は2階建てで敷地面積が約6,570㎡、店舗面積が約4,711㎡とのこと。商業施設の規模としては中規模といったところだろうか。
※引用:ヒューリック
予定されているテナント数は14店舗で、主なテナントは以下の通り。
- コメダ珈琲
- スシロ―
- 日高屋(中華料理チェーン店)
- 国産牛焼肉 くいどん(焼肉屋)
- ゴルフ5(ゴルフ用品店)
- 明光義塾(個別指導学習塾)
上記のほかに小児科や内科といったクリニックが4つ入る予定。飲食店の予定テナントを見ても、ファミリー層の集客を意識したものになっていると言えるだろう。
LICOPA川崎がオープンすれば、周辺からの集客が今以上に増えることが期待される。
川崎駅というと、投資家目線で見ても入居者目線で見ても人気が高いエリアだが、小田栄駅周辺のように、少し離れたエリアなら検討の価値もあるのではないだろうか。
取材・文:
(はたそうへい)