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西東京「東大和市東京街道団地地区まちづくりプロジェクト」来年度には建物完成へ

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2023/08/21 配信

東京街道団地地区まちづくりプロジェクト 完成予想図
東京都のウェブサイトで公開されている「東大和市東京街道団地地区まちづくりプロジェクト」の完成予想図。約1.3ヘクタールの敷地に商業施設などを開発し、そのほか公園も作られる。

※引用:東大和市

団地の建て替えで商業・交流の複合施設建設へ

西東京の東大和市で敷地面積合計約1.29ヘクタールのまちづくりプロジェクトが進んでいる。

まちづくりの対象となっているのは、東京都東大和市清原一丁目・三丁目などの敷地だ。

敷地には東京街道団地という団地が建っている。団地は1950年代に建設されたことから、団地の建て替え事業としてまちづくりプロジェクトが進んでいる状況だ。

東京街道団地地区まちづくりプロジェクト位置図
事業用地は東大和市駅・武蔵大和駅・小川駅の3駅に囲まれた場所となっている。

※引用:東大和市

団地は西武線の3駅に囲まれた場所にあるが、各駅まで徒歩20分以上かかるなど、電車の利便性が高い場所ではない。バスを利用するかマイカーがなければ、移動はしづらいだろう。

東京都が策定した「東京都住宅マスタープラン」では、東京街道団地では民間活用プロジェクトによって商業・医療・福祉等の機能が整った生活中心地の形成を図るとされている。

2023年時点では事業予定者の決定と事業用地の賃借開始までこぎつけており、同年度中に建設工事の着手まで進む予定だ。2023年8月時点における建設工事の完了予定は2024年度中。

事業予定者については応募のあった7グループの中から「チーム・東大和リビングテラス」が選出されており、グループの代表企業は本荘倉庫株式会社となっている。

採用された提案内容は概ね以下の通り。

  • スーパーマーケット、コンビニエンスストア等の店舗
  • 地産マルシェの開催、地域雇用の促進
  • 診療所、訪問介護施設、フィットネススタジオ等
  • 地上の公園と屋上のテラス(交流スペース)
  • 菜園やハーブガーデンなどの交流スペース
  • 公園や緑のオープンスペース
東京街道団地地区まちづくりプロジェクト 完成予想図
公開されている完成予想図。商業施設などのほかに共同で使える菜園なども設けられるようだ。郊外都市ならではの交流施設と言える。

※引用:東大和市

開発建物の規模はどちらも1階建てであり、完成イメージ図を見ると屋上階が交流施設として利用されるようだ。

なお、開発対象の敷地は道路を隔てて南北の2つに分かれており、北の敷地に商業施設、医療・福祉・健康増進施設、交流施設、南の敷地に商業施設が配置される。

東京街道団地地区まちづくりプロジェクト 開発位置図
事業用地の周辺には東村山中央公園や上仲原公園などもあり、公園が増えると子育て世帯には良いエリアとなりそうだ。

※引用:東大和市

開発対象地の周辺にはスーパーなどもあるが、徒歩10分程度歩いた先であり近いとは言い難い。

周辺の病院を検索すると、開発敷地の西側に当たる東大和市駅北口の方には複数ヒットするが、徒歩かバスで20分前後かかるなど少し遠い。

フィットネスジムも、西の幹線道路沿いや東大和市駅・小川駅の周辺にはいくつかあるものの近くはない。

商業施設・医療施設・健康増進施設というと、どれも最近の再開発でよく作られる施設だが、3種とも敷地から少し離れた場所にしかないのが実態だ。

西東京の郊外で駅から少し離れた場所と考えれば仕方のないことではある。

今回の「まちづくりプロジェクト」は、地元住民の生活利便性向上に大きく貢献するだろう。

西東京の穴場となるか

まちづくりプロジェクトの対象敷地から見て東にある西武線の小川駅は、西武国分寺線と拝島線の停車駅だ。

国分寺線を利用すれば南の国分寺・北の所沢へすぐにアクセスできる。また、乗り換えを伴うものの、拝島線を利用すれば都心の高田馬場駅まで行ける。

南の国分寺・立川や北の所沢などと比較するとネームバリューは劣るものの、東大和市周辺の利便性は悪くない。

近年では東京の東部エリアや千葉の西部エリアなどに注目が集まりがちだ。しかし、東京西部エリアは東部エリアよりも災害危険度が低いという強みを持っている。

物件価格が上がっている中では、競争を避ける意味でも、西東京に目を向けてみるのも良いのではないだろうか。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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