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日本橋再開発の東端、日本橋一丁目東地区の再開発概要は

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2024/01/23 配信

江戸橋南交差点の様子
再開発エリアに隣接する江戸橋南交差点の様子。見切れているが、写真の左側は「日本橋一丁目中地区再開発区域」であり、既に囲いが建っている。

日本橋川を挟んだ約3.6ヘクタールが対象エリア

2024年初頭時点では、東京の日本橋周辺で大規模な再開発が複数進んでいるが、そのうちの1つが日本橋一丁目東地区の再開発だ。

再開発の対象地は、日本橋の東に位置する日本橋川周辺で、約3.6ヘクタールに及ぶ面積を持つエリアだ。

日本橋一丁目東地区 再開発対象地 位置図
再開発対象地の位置図。左にある「中央通り」と書かれている方の橋が日本橋。再開発対象地のすぐ隣には、首都高の江戸橋ジャンクションが位置している。

※引用:東京都都市整備局

再開発対象エリアに建っているのは主にオフィスビルだが、複数ある建物の中でも、日本橋郵便局がひときわ目を引く。

また、日本橋郵便局の北隣に建っている日本橋ダイヤビルディングの緑地も対象エリアに入っている(ビルそのものは再開発対象ではない)。

日本橋郵便局
日本橋郵便局の外観。奥に写っている背の高いビルが日本橋ダイヤビルディング。

2024年5月には日本橋郵便局の郵便物流機能が移転する予定であり、年始の風物詩となっていた年賀状の配達出発式は、今年が最後となった。

再開発によって解決を目指す課題は主に3つある。

  • 旧耐震基準の建物を建て替えること
  • 日本橋川の水景を活かした街づくりを進めること
  • 国際競争力の向上に資する都市機能の導入

1点目については、表通りである昭和通りから見るとあまり感じないが、裏路地に入ると思いのほか古くなっている建物は多い。

2点目については、郵便局から見て川を挟んで反対側のエリアには背の高い建物が多く建っており、北側から川を望むことはできないようになっている。

歩行者や滞在者が水辺の潤いを感じられるような街づくりをしたいというのも、再開発による狙いの1つだ。

3点目については、日本橋は都内でも一等地と言えるオフィス街であり、ハイクラスの外国人ワーカーが集まる場所だが、外国人にとっても魅力のあるエリアにしたいという狙いがある。

2つの街区に大型のオフィスと住宅を整備

東京都都市整備局が公表している資料を見ると、再開発はA~Eの5街区に分けて行われることがわかる。

A街区とB街区は郵便局側のエリアであり、C~Eの街区は川の北側に連なるエリアだ。

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※引用:内閣府

C~E街区の主要用途は公共・公益等施設となっており、緑地や眺望広場などが設けられる。

日本橋一丁目東地区再開発完成イメージ図
C~E街区の完成イメージ図。建設予定の建物はコンパクトなものばかりで、敷地のほとんどが緑地や広場になることが分かる。

※引用:内閣府

A街区とB街区にはそれぞれ高さ200mを超える高層ビルが建つ予定。

日本橋一丁目東地区 再開発 建物完成イメージ図
A街区とB街区の建物完成イメージ図。既存の周辺建物よりも一際背の高い建物が建つことがわかる。

※引用:内閣府

A街区の延床面積は約274,000㎡で、建物の予定用途はオフィス・店舗・集会施設・駐車場等となっている。

建物の断面図を見ると、A街区の建物は大半のフロアがオフィスになることが分かる。店舗や集会施設などは、建物の低層部に設けられるようだ。

B街区の延床面積は約120,000㎡で、建物の予定用途は住宅・店舗・サービスアパートメント・生活支援施設・駐車場等となっている。

なお、B街区の延床面積はA街区の半分以下だが、建物の高さはほぼ同程度であり、B街区の方が建築面積が小さいということだ。

B街区の建物は大半のフロアが住宅になる予定で、サービスアパートメントには外国人が入居することが想定されている。

今後のスケジュールとしては、2026年度に建築工事着工、2038年度に建物が完成する予定。

建物の完成予定はだいぶ先だが、再開発によって日本橋を象徴するエリアの1つとなることを期待したい。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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