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西東京の府中市で三井不動産が大型商業施設の開発準備に着手。「(仮称)府中市朝日町商業施設計画」とは

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2024/11/10 配信

府中市の街並み
府中市の街並み。京王線やJR中央線で新宿などへアクセスできることから、府中市は西東京のベッドタウンとして人が集まるエリアだ。

計画地周辺の概要

三井不動産は、2024年10月31日付のプレスリリースで、東京都府中市で進める「(仮称)府中市朝日町商業施設計画」について、商業施設の着工に向けて開発準備に着手すると発表した。

新たな商業施設の計画地は、西武多摩川線の多磨駅から徒歩2分の場所に位置している。

北に約3km進むとJR中央線の東小金井駅があり、南に約2km進むと京王線の飛田給駅がある。

計画地はもともと調布基地の跡地であり、北側には東京都道14号新宿国立線(東八道路)、南側には国道20号線(甲州街道)、東側には府中スタジアム通り、西側には府中市道朝日町通りがあり、車による交通の利便性は高い。

調布飛行場の様子
計画地の東に位置する調布飛行場の様子。

そのほか、周辺環境に目を向けると、教育機関が充実している点が特徴的だ。

計画地の近隣には東京外国語大学をはじめ、国際基督教大学・高校、ルーテル学院大学、明治大学附属明治高校・中学校など複数の教育機関が集積している。

また、レジャー施設も豊富だ。味の素スタジアムや武蔵野の森総合スポーツプラザといったスポーツ施設、府中の森芸術劇場などの文化施設に加え、武蔵野の森公園や野川公園といった緑地も整備されている。

府中の森公園
府中の森公園の様子。

人口動態を見ると、ミクロ視点だが、計画地が位置する府中市朝日町三丁目の人口は2024年1月時点で約1,300人となっている。

同エリアの人口は2022年まで減少傾向にあったものの、2023年以降は1,300人程度で推移している状況だ。

また、新商業施設の最寄り駅は西武多摩川線の多磨駅(たまえき)となっている。

西武多摩川線は、JR中央線の停車駅でもある武蔵境駅(むさしさかいえき)から南部の是政駅(これまさえき)までをつなぐ路線だ。

西武多摩川線の車両
西武多摩川線の車両。

多磨駅からは、武蔵境駅で中央線に乗り換えれば、新宿駅や東京駅までアクセスできる。

多磨駅の一日平均乗降者数は、コロナ禍前の2019年には約13,700人だった。

その後、コロナが流行した時期には一時的に9,000人台まで落ち込んだものの、2022年度には約11,600人まで回復してきている。

教育・文化・スポーツ施設が充実していることから、学生や子どものいるファミリー世帯などに人気が高そうなエリアと言えるだろう。

(仮称)府中市朝日町商業施設計画の概要

当該計画は、三井不動産が商業施設の開発主体となり、建物竣工後はSMFLみらいパートナーズと共同で保有・運営を行う大規模開発プロジェクトだ。

開発規模は、敷地面積が約40,000㎡(約12,000坪)、延床面積が約117,000㎡(約35,000坪)となっている。

これは、一般的なショッピングモールと比較しても大規模な開発と言えるだろう。

施設の用途としては、物販・サービス・飲食機能を中心に、スポーツ・エンターテインメントの要素も取り入れた複合商業施設となる予定だ。

JリーグのFC東京がホームスタジアムとしている味の素スタジアムや、武蔵野の森総合スポーツプラザなどのスポーツ施設が近隣にあることから、スポーツ関連の店舗やサービスの展開も期待される。

味の素スタジアム
味の素スタジアムは、Jリーグの試合会場に加え、マラソン大会の会場などによく使われている。

なお、本計画は「多磨駅東地区地区計画」における業務・商業地区として位置づけられており、駅周辺での賑わい創出が期待されているところだ。

特に、大規模な敷地を活かした十分な緑地スペースの確保により、商業施設としての賑わいと周辺の緑豊かな環境との調和を図る計画となっている。

開発スケジュールは2027年秋の着工、2029年春の開業を予定している。

周辺エリアには大規模な商業施設があまりないことから、当該計画には地域の商業機能を大きく強化することが期待されているところだ。

都内にありながら、西武多摩川線の知名度はあまり高くない。しかし、公園や大学が集まっており、エリアのポテンシャルは大きいと言えるだろう。

商業施設ができて生活利便性が上がるとなれば、投資エリアとして目を向けてみても良いのではないだろうか。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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