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『浜松』駅周辺市街地再開発により駅前価値向上?浜松市民はクルマ至上主義から電車へ、戸建てからマンションへ。

都市計画・再開発(地域情報)/名古屋/東海 ニュース

2020/12/09 配信

静岡県西部に位置する浜松市は、スズキ、ヤマハ、ホンダなど名だたる世界的企業の中枢機能が集まる80万人都市だ。

地方公共団体の標準的な通常収入を表す標準財政規模は、県庁所在地である静岡市を抜いて常にトップに君臨しており、「豊かな自治体」としても知られている。

“自動車産業の街”ならではの
「クルマ」を基本とする生活

そんな浜松市民の生活の足は「クルマ」が原則だ。市内には東西の移動に便利なJR東海道本線と南北の移動に利用される遠州鉄道の2路線が走っているが、運行本数が1時間に3~5本程度と少ないのが課題。

加えて、「車は地上に、歩行者は地下に」という自動車産業で成り立つ都市にありがちなクルマ優先の街づくりが行われているため、駅前の商業施設を訪れる時もマイカー移動のほうが断然利便性が高い。

こうした事情により、これまで浜松市では不動産業界の鉄則である「駅近至上主義」が市民に広く浸透することはなく、むしろ「高速道路インターへのアクセスの良さ」や「駐車場の使いやすさ」などが住まい選びを行う上で重視される傾向にあった。

しかし、そんな浜松市民の住まい志向に最近少しずつ変化の兆しが感じられる。きっかけとなったのは、JR『浜松』駅周辺で同時進行中の『市街地再開発事業』による駅前機能の更新だ。

▲JR『浜松』駅の北口に降り立つと、高層のタワーマンションが林立。ちなみにこれらのタワーマンションは即日完売で話題を呼んだ
▲JR『浜松』駅の北口に降り立つと、高層タワーマンションが林立している。ちなみにこれらのタワーマンションはいずれも即日完売となり業界の注目を集めた

浜松市の市街地再開発事業が本格的にスタートしたのは2007年頃。当時は地元老舗百貨店が経営破綻し、店舗やオフィスの空室が目立つなど市街地全体に閉塞感が漂っていたが、その課題を払拭すべく、浜松市では駅周辺の再開発促進地区を21か所に分けて「誰もが住みたくなる中心市街地づくり」を推進。

2021年度中にはほぼすべての地区の再開発が完了する見込みとなっており、浜松市が理想に掲げる“華のある市街地”の完成がいよいよ近づいてきたのだ。

▲浜松市の市街地再開発事業地区。21地区中19の地区ですでに再開発事業が完了。2021年度中にすべてに事業が完了予定だ
▲浜松市の市街地再開発事業地区。21地区中19の地区ですでに再開発事業が完了している
▲2020年度中に工事完了予定の『旭・板屋地区』の街並み。浜松駅のフロントポジションという高い優位性を持ちながら、戦後復興以降変わらぬままの街並みが残されていたが、タワーマンションの建設や店舗の誘致、広々とした歩きやすい歩道の整備により「周辺地区の機能結節点」としての役割を担う
▲2020年度中に工事完了予定の『旭・板屋地区』の街並み。浜松駅のフロントポジションという高い優位性がありながら、戦後復興以降変わらぬままの街並みが残されていたが、タワーマンションの建設や店舗の誘致、広々とした歩きやすい歩道の整備により「周辺地区の機能結節点」としての役割を担うべく、街の雰囲気が華やかに生まれ変わった

一戸建てからマンションへ、クルマから電車へ
少しずつ変化が見られる浜松市民の住まい志向

ランドマーク的なタワーマンションが駅前エリアに複数登場したことで、これまで一戸建て以外は見向きもしなかったはずの浜松市民の関心が、徐々にマンションに傾きはじめている。

また、活気を取り戻したJR『浜松』駅周辺の賑わいに牽引される形で、JR『高塚』駅や遠鉄『第一通り』駅など、「浜松駅から1駅となり」の駅周辺でもニーズが高まりつつあるようだ。

▲遠鉄第一通り駅
▲お洒落なレストランやセレクトショップが集まるエリアとして知られる遠鉄『第一通り』駅。JR『浜松』も徒歩圏内にあるため、住まいだけでなくテナント・事務所需要も高い
▲JR高塚駅
▲浜松駅から1駅5分のJR『高塚』駅。目立った商業施設は無く、戸建てエリアが広がる静かな駅だが、スズキ本社の最寄り駅でもあるため、継続的に住まいニーズを掘り起こせそうだ

まだまだ「一戸建て」と「クルマ」に対する信仰心が篤い浜松市民だが、こうした志向の変化の兆しは今後のマーケットにも少なからず影響が及ぶものと考えられる。

今後もJR『浜松』駅を中心とした市街地再開発の進捗と、再開発に伴う沿線需要の拡大に期待したい。

健美家編集部

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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