※引用:イオンモール株式会社
専門店舗の数は
地域最大級
イオングループのイオンモール株式会社は、愛知県豊橋市の隣町となる豊川市で、イオンモール豊川を2023年春に開業するべく準備を進めている。
イオンモール豊川の規模は、敷地面積が約12万8,000㎡・予定駐車場台数が約3,000台・専門店数が約200店舗となっており、豊川市内では最大級のショッピングモールとなる見通しだ。
ちなみに、2022年7月時点で、豊川市の西にある岡崎市内で営業しているイオンモール岡崎の店舗数は183店舗、岡崎市の西にある常滑市内で営業しているイオンモール常滑の店舗数は163店舗となっている。
あくまでも予定として約200店舗なので、開業時には増減する可能性もあるが、イオンモール豊川の店舗数は周辺のイオンモールと比較しても多いものになりそうだ。
なお、イオンモール豊川の店舗規模は、日本全国で見ても割と多い方に入る。
首都圏におけるショッピングモールとして代表的なラゾーナ川崎プラザの店舗数が2022年7月時点で310店舗、大阪最大級のショッピングモールであるグランフロント大阪の店舗数が約260店舗だ。
豊川市は愛知県と静岡県との県境に近い位置にあり、愛知県の中ではかなり東側の都市となっている。
名古屋市からそこそこ離れた場所で作られるショッピングモールが、全国で見ても大き目の規模を持つと考えれば、周辺エリアに与える影響もそれなりに大きいと言えるのではないだろうか。
なお、イオンモール豊川は名鉄豊川線の八幡駅から徒歩約10分・車で2~3分程度の位置に建設されており、最寄駅からは近い。
八幡駅は、JR豊川駅に隣接する豊川稲荷駅から名鉄豊川線で名古屋方面へ進んで3駅目だ。
客観的に見て、2022年時点で八幡駅の周辺はすごく活気があると言える状況ではない。
しかし、約3,000台分の駐車場を備えることを考えれば、イオンモールとしては豊橋市内を含む周辺エリアからの集客を見込んでいると予測される。
実際のところ、豊橋駅からイオンモール豊川までは車で約15分の距離となっている。イオンモール豊川は豊橋市民にとっても行きやすいと言えるだろう。
愛知県東部に
投資のチャンスはあるか
豊川市の主な産業は観光業・漁業・工業などだ。市内には日本三大稲荷に数えられる豊川稲荷があり、地元で作られる「とよかわ鮎」の養殖量は日本一となっている。
そのほか、市の北側と西側には山が広がっていることから、ゴルフコースも多い。
また、2015年時点の情報だが、市の統計によると市内就業者の約3割が製造業に携わっている。
イオンモール豊川の最寄り駅となる八幡駅の東側には、鉄道車両の製造で大きなシェアを持つ日本車輌製造のほか、コニカミノルタなど様々な企業が工場や拠点を構えている。
愛知県と言えばトヨタを中心として多くの製造業企業が拠点を構える県だが、豊川市も例外ではない。
豊川市の人口推移に目を向けると、コロナ以前は比較的順調に人口増加を続けていたが、2020年からは横ばいで推移しており、2022年の春には比較的大幅に人口が減った様子も伺える。
※参照:豊川市
新たなイオンモールの開業は地域の利便性向上に貢献する明るい要素であり、豊川市の人口回帰にも期待がかかるところだ。
なお隣の豊橋市に目を向けると、2022年の春以降は人口が増加しており、6月末には約38万人となっている。
少し視野を広げれば明るい材料も見つかるので、豊川市・豊橋市で物件を探してみるのも良いのではないだろうか。
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取材・文:
(はたそうへい)