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会社員卒業時の家賃収入と年収。忘れかけたFIREの夢を思い出したきっかけとは?

5050(ゴーさん)さん_画像 5050(ゴーさん)さん 第3話 著者のプロフィールを見る

2022/11/17 掲載

こんにちは!5050( ゴーさん )です。第3回目のコラムになります。

前回は特殊な職歴を積み重ねて年収を上げる方法について書きました。今回は不動産総合ディベロッパーという終身雇用・年功序列の安定企業に入社した後の、私の気持ちの変化について書きたいと思います。

参照:目標は早期FIRE!サラリーマン時代に給料を2倍にした方法

■ 転職して給料が倍になったら安定を求めるようになった

「 貯金+本業での給与アップ 」で種戦を作り、これを投資することでFIREを目指すことにした私は、うまく転職を行い、30才で年収1千万円弱になりました。

ところが、ここで私の心に変化が生まれました。私は徐々に「安定」を求めるようになったのです。「 同僚 」という周囲の人間からの影響が大きいと思います。ただ、これは事業家としてはマインド的に後退を意味すると思います。

当時は今と違って、SNSでの交流は盛んではなく、同じようなことをしている方々から影響を受けるチャンスが多くありませんでした。その結果、当初のアグレッシブさを失いかけてしまったのです。

ただ、年収が上がっても生活レベルを上げない努力はしていました。妻子を養う充分(?)な賃金がある中で、マイホームも持たず、高級車にも興味なし、ゴルフという社内政治の場にも無関心という状態を続けました。

社内の人間から見ると、私は「 平日も休日も無趣味でつまらない人間 」です。その結果、社内の同僚とのコミュニケーションに困ることになってしまいました。( ゴルフは少しかじりましたが、諸事情により断念 )

サラリーマンの世界では、「 休日に何をしている人なのか? 」がその人の個性になります。不動産投資の話は、秘密にしていました。副業規定にかかる懸念もありましたし、なによりも定性評価にプラスにならないと思っていました。



私が転職して入った不動産総合ディベロッパーは、いわゆる伝統的な企業です。こういった会社では定量評価(ビジネスの実績)よりも定性評価(人物評価という名の社内での人気や派閥活動)が昇進に大きく影響します。

各々のプロジェクトが大きい為に関わる人数も多く、かつひとつひとつに時間がかかります。また、労働条件が非常に良い為、新卒を中心に一度就職した人が退職することは珍しく、人間関係の新陳代謝が起こりづらいために、派閥やレッテル張りも横行します。

そんな中、私は( 一時期を除けば )、定時ギリギリに出社して、終業後はいち早く帰宅していました。( 帰宅した後は数時間、不動産投資家としての情報収集や事務処理を行っていたのですが )

そもそも新卒を重視する会社で、私は転職組です。そんな自分が実績を残しても定性評価が爆上がりするとも考えにくく、この定性評価が昇進に大きく影響する仕組みのこの会社で昇進する可能性は低そうでした。

加えて、先に書いたように無趣味の人間に見えること、社内政治に無関心なこと、残業を嫌うこと、あとは私の人間性(コミュ障?笑笑)もあって、このままだと昇進しないまま、最前線に立たされる見通しが濃くなりました。

こうなると、モチベーションを保つこと自体が難しくなってきます。それでも、給料は4桁万円を超えているわけですから、会社にしがみつく選択もアリだと思うようになりました。

■ セミリタイアの決め手になったこと

このコラムは本業を持ちながら投資をしている方も多く読まれていると思いますが、平日の夕方や休日に出来ることと、平日昼間に出来ることに大きく差がある事はご理解いただけると思います。

代表的なものは銀行の新規訪問です。不動産会社の忙しくないタイミングで訪問するのもなかなか困難です。そんな時は、有給を取らざるを得ません。ちょっとしたことですが、会社員をしているととてもとてもハードルの高い行為になります。

私は「 時間 」こそ人生で最も限られた、だからこそ貴重なリソースだと考えています。そもそも、40歳までにFIREしたい! という目標をもって転職したはずなのに、いつしか私はその目標を忘れていました。

しかし、平日昼間の9時間×5日、週45時間、月203時間、年間2,436時間という最も活動に適した「 最も有意義な時間 」を、ネガティブな感情を持ったまま過ごすのか…。

そんなことを考えるようになって、改めてFIREを意識するようになりました。


オレの本当に求めていたこと思い出した!

その後、私は転職によってレベルアップした属性を生かし、アパート等の物件を買い進めました。法人も設立しました。

そして、月額CFが80万円程度になった時に、退職してセミリタイヤ( =FIRE、ぶったるんだ生活 )をすることにしました。予想していた通り、会社員的にもあまり面白くないことになってきたので、ふんぎりはつけやすかったです。

ちなみに、この時の貯金額は500万円程度でした。所有物件は木造アパート3棟と、区分マンション5室、戸建1棟、稼働していない全空鉄骨小ビル1棟。負債は2億弱でした。

この「 セミリタイアした時の家賃収入や貯金額 」はよく質問されます。私は首都圏在住で子供が二人おり、妻は働いていません。この金額が多いと感じるのか少ないと感じるのか。あなた次第です(笑)

■ サラリーマン卒業して5年以上が経過しました

ちなみにサラリーマンを卒業して専業大家になってから5年以上経過していますが、息はしています(笑)。そして純資産も現金も増えていますので、間違ってはいなかったのだと思います。( そう思うことにしますw )

なんといっても、5年もぶったるんだ生活を送ることができたのです。1年あたり1億円くらい、合計で5億円くらいの価値は享受したのではないでしょうか。( 5050的マイ経済価値によるww )

40代の5年間の平日昼間を、ぶったるんだ生活で楽しく生きるのか、上記のように定性評価を受けられない状態でネガティブな気持ちで暮らすのか…。後から考えても自分の選択は間違っていなかったと思います。

もし今、サラリーマンを辞めて専業化するとか、ぶったるんだ生活仲間になるとか、不動産をベースに他業で独立するかどうか迷っている人がいれば、是非私は背中を押したいと思います。

今日がこの先の人生で一番若い日。なるべく若い方が失敗しても挽回もしやすいですし、うまくいかなくてもまた就職すればよいと思います。それに、失敗も良い経験、人生のスパイスとして何かの糧になるのではないでしょうか!

合わなければ再就職という道もあります。FIRE後の再就職を失敗とみる人もいるようですが、私はそうは思いません。

経営者目線でみれば、一度経営者になってからまたサラリーマンに戻るような経験をした人を欲しいという場合も多いのでは? とも思います! その都度、自分がよいと思う道を選べばいいと思います。

そのためには、前回のコラムで書いた「 替えの効きにくい能力を身に着けて、その知識を常にアップデートしていく 」ことが生きると思います。

ちなみに私はまだまだ大家業をしながらぶったるんだ生活を楽しみたいと思っています! それでは、また!
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※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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プロフィール

5050(ゴーさん)さん

5050(ゴーさん)さん

専業大家
東京在住
宅建士
妻と二人の娘の4人家族

プロフィールの詳細を見る

経歴
  • □1977年
    神奈川県綾瀬市に生まれる
    少年時代に宇都宮に引っ越し、以降、宇都宮で育つ

    □2001年(23才)
    大学在学中に宅建の資格を取得。
    大学卒業後、大手コンビニチェーンに就職。
    全く縁もゆかりもない地方に転勤を命じられ朝8時から深夜まで働いても生活はカツカツ。
    週末といっても遊ぶ友達もいない。
    地主との出店交渉を通じて、資産家と労働者の格差を実感する。

    藤山勇司さんの「サラリーマンでも大家さんになれる47 の秘訣」を読み、大家になって40才までにセミリタイアすることを決意する。ただし、貯金はゼロ。

    □2006年(28才)
    物流不動産の投資ファンド運営会社に転職。
    年収は850万円にアップ。
    転勤で引っ越したのを機に、横浜の1LDKを賃貸に出す。

    □2017年(30才)
    前職の先行きに不安を感じ、日系の大手不動産総合ディベロッパーに転職。
    翌年以降年収が1,000万円を超え、労働環境も改善する。

    □2015 年(37才)
    出世競争に敗れ、セミリタイアの夢を思い出す。

    □2016年(38才)
    札幌市の築9年、利回り9.5%、1LDK×10戸で6750万円のアパートを購入。

    □2017年(39才)
    札幌市の築10年、利回り14%、1LDK×8戸で4500万円のアパートを購入。
    埼玉県熊谷市の戸建てを300万円(実利16%)で購入。
    群馬県桐生市に築古、利回り22%の230万円のミニビルを購入。
    年間賃料約2000 万円、返済比40%でCF は1000 万円弱となる。

    会社員をセミリタイア。
    同時並行で所有物件のほぼすべてを売却。(区分5 戸とアパート2 棟)。
    まとまったキャッシュが手元に残る。

    見せ金を使って公庫と信金と実兄から総投資額フルローンを引き、中古戸建てを買う手法をスタート

    加藤ひろゆきさん伝授の「ぶったるんだ生活」をしながら規模拡大。

    8月
    埼玉県久喜市の戸建てを320万円(実利19%)で購入

    10月
    埼玉県加須市の戸建てを348万円(実利18%)で購入

    11月
    埼玉県熊谷市の戸建てを300万円(実利18%)で購入

    11月
    埼玉県行田市の戸建てを350万円(実利19%)で購入
    ※実利の定義:(取得総額+リフォーム費)/年間家賃
  • □2018年
    以降、年間8棟ペースで購入。

    □2022年現在
    ぶったるんだ生活を満喫中。

    宅建業者免許取得済
    一部残っていた札幌のアパートも売却。
    総投資額をすべて融資調達する路線。
    拡大の目安を賃貸業の売上から純資産額の増加に変更。
    5年で倍増を目指している。

    戸建約40戸購入し内10戸は売却。
    賃貸売上は2,000万円強を維持しながら売却による利益を追求。
    宅建業者としての無担保の短期資金も積極的に借入。

    自宅付近から、融資に有利なエリアに法人本店を移動。
    戸建・アパート・マンション・物流・店舗・土地…。ジャンル(新築・中古)や所有形態(賃貸・再販)にこだわらず挑戦していきたい。

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