皆さん、こんにちは。満室研究所所長の山岡清利です。毎日暑い日々が続いていますが、その影響なのか、「 共用部廊下で異臭がするというクレームが入ったのですが、なんとかなりませんか?」という相談がありました。
聞けば、入居者様から「 廊下が臭い( モワッとしている )ので何とかして欲しい」と連絡があったそうです。厳冬期はこうした臭いの苦情はないのですが、暖かくなると増えますね (^_^;)
この物件には毎週、定期清掃が入っていますし、廊下での喫煙も禁止されています。「 もしかして、気にしすぎでは?」と思いなから現地に行ってみました。すると・・・・
■ 現地確認
現地で臭いをかぐと、確かに臭い!通報した方が気にしすぎという事ではありませんでした。臭いの種類ですが、実家の箪笥の中のすえた臭いと防虫剤のナフタリンの臭いが混じったようなケミカル臭です。
もしかして、引越し作業中に防虫剤を落としてそれを誰かが踏みつぶし、薬剤が廊下に散らばったのかもしれません。
しかし、定期清掃で掃除機がけも行われているので、臭いの元はもうないはず。それなのにまだ臭うとは厄介です。本来であれば、廊下のカーペットをリンサー洗浄したいところですが、特殊な機械と水を用意する必要があり、結構なコストもかかるので断念。
幸い、臭いといってもそれほど酷いレベルではないので、簡易的に消臭対策をしてみる事にしました。というわけで、今回は、お手軽にできて効果バッチリな消臭剤散布の方法を皆さんにお届けしようと思います。
■ アイテム準備
まず用意するのは、消臭剤。今回の臭いの種類は死臭や便臭、腐敗臭ではなく、ケミカル臭ですので、ベーシックな室内消臭用の薬剤を用意しました。これを噴霧器に充填し、噴霧するだけです。
1回だけの消臭対策のために画像ような本格的な噴霧器を用意するのはコスト的に非効率ですので、格安の噴霧器を用意しましたよ~。
今回使うのは、100円ショップのダイソーさんで売っている「 加圧式霧吹き( ペットボトル用 )」。この他に空きペットボトル、マスクで準備完了。超安上がりですね(爆)。スポットでの臭い対策なら、これで十分です♪
写真の品物がそれ。この100円の加圧式霧吹き( ペットボトル用 )は本来、ガーデニング用で植物への水やりや液肥散布に使用します。しかし、加圧機能と先端ノズルの調整で水鉄砲のような水の放水もミスト噴霧もできるという本格派マシンなのです。
これが100円とは、凄い時代ですわ。(^_^;)。感謝ですね!
■ 消臭作業開始
さぁ、準備が出来たら、消臭作業を行いましょう!
ペットボトルに薬剤を移して噴霧器をセットするのですが、その際にいくつか注意する点があります。
まず、薬剤はペットボトルの半分位の量にするのがポイントです。
この噴霧器はベットボトル内の空気を圧縮して噴霧する仕組みなので、圧縮空気を作るスペースを作る必要があります。ですので、薬剤を満タンにすると液が正常に出なくなるのです。
早速、圧縮空気を作りましょう!
噴霧器の後方のレバーを前後にシュポシュポと動かしてボトル内の空気を圧縮し、気圧をあげます。
あとは、灰色のトリガーボタンを押すと液剤がミスト状に噴霧されます。非常に簡単な仕組みですね。セットが完了したら思う存分、臭いの素が潜んでいるカーペットに散布しちゃってください。
噴霧時の注意点としては、高い位置から噴霧すると薬剤が発生源に届く前に揮発してしまって意味がないので、臭いの元を断つように、低い位置で散布するようにしましょう。
この時、臭いの元がわかる場合は発生源附近を重点的に散布すればOKですが、発生源を特定できない場合は、廊下全体に万遍なく散布する必要があります。
今回のように。「 何となく臭う 」という感じで発生源が特定できない場合は、闇雲に散布すると必ずムラが出てしまいますので、画像のように、初回は縦に噴霧し、2回目は横に噴霧して行く方法を取りましょう。
この方法であれば、噴霧ムラがでません!
今回の事案の異臭は、ナフタリン系のケミカル臭ですので、引っ越しの際に衣装袋から落ちた防虫剤を踏みつけ内部の薬剤が散らばった可能性があり、原因は引越し時の荷物の搬入時と予想しました。ということは、ドア付近を重点的に狙うのがよさそうです。
ペットの糞尿系の異臭なら、粗相をしやすい廊下の隅、タバコの臭いでしたら、天井と壁を重点的に行うなど、臭いの発生源を予想しながら散布していきましょう。
※ 天井への散布の際はゴーグルが必要です( これも100円ショップで入手可能 )。散布時にはマスクをして、廊下の窓を開けるようにしてください。
■ まとめ
いかがでしたでしょうか? ちょっとした異臭問題が起きた時は、この記事のように、使い切りの量で薬剤を購入し、ダイソーの加圧式霧吹き( ペットボトル用 )でそれを噴霧すれば、簡単に消臭作業を行うことができます。
応用技として、ペット飼育の部屋の消臭作業や屋外での除草剤散布にも使えます。とても便利ですよ。
これから暑くなると、臭いに関するクレームが増えてくると思います。そんな時、対応策を知っていれば、焦らずにスピード対応することが可能ですね。
次回もお楽しみに~