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ダイエー横浜西口店跡地にイオンモールが2023年開業、UR賃貸住宅2025年竣工予定

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2022/03/29 配信

不動産投資家 イオンモール 
地上10階、地下1階の(仮称)イオンモール横浜西口。隣接する横浜ビブレと共に、横浜駅西口エリアの賑わいを生み出す(出典:イオンモール)

日本のサグラダ・ファミリアと呼ばれる横浜駅周辺は、2020年にJR横浜タワーが完成した後も、さまざまな再開発が続いている。

そのうちのひとつが、「(仮称)横浜南幸地区共同建替事業」である。横浜駅西口から徒歩5分ほどの好立地に、商業施設と高層マンションが建つ計画が進行中。これからの横浜駅西口のイメージに影響を与えるプロジェクトとして、大きな期待が寄せられている。

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JR横浜タワーができた後も「エキサイトよこはま22」として再開発が継続している横浜駅周辺。国際都市としての街づくりを目指している

ダイエーからイオンモールへ
UR賃貸住宅は高層マンションへ

この場所では、2019年までダイエー横浜西口店が営業し、10階建ての本館と7階建ての新館で構成されていた。

このうち本館3~10階には都市機構管理(UR)が賃貸住宅として入居。もともとはこの地で創業した権田金属工業株式会社が、工場跡地に建てたビルに前身のサンコー横浜西口店が1968年にオープンしたのが始まりだ。4年後にダイエーに変わり、増床や店名変更などを経て半世紀近くにわたってこの地で愛されてきた。

計画地
計画地は横浜駅から西へ徒歩約5分の赤色の場所。横浜駅西口の中でも最も多くの人が集まるエリアのうちのひとつ

再開発はこの土地を所有する権田金属工業とURとの共同建替事業で、本館が入っていた第一権田ビルが商業施設として、新館が入っていた第二権田ビルがUR賃貸住宅として生まれ変わる。

商業施設は地上10階、地下1階、延べ床面積約35,000㎡の「(仮称)イオンモール横浜西口」が2023年に開業予定。UR賃貸住宅は地上22階、地下1階、高さ約75m、延べ床面積約20,000㎡の高層マンションが、2025年に竣工予定となっている。

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地上22階、地下1階のUR賃貸住宅。ダイエーの新館が生まれ変わり、パルナード通りとは反対側の大通り沿いに建つ(出典:権田金属工業)
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パルナード通りから見た計画地。かつてこの交差点の角にダイエーの出入口があり、その位置はイオンモールにも踏襲される

大きな特徴は、2つの建物の配置関係が従来とあまり変わらないことだろう。それによって、「ダイエー+UR賃貸」が「イオンモール+UR賃貸」へ変わったような印象となり、長らく親しんできたハマっ子たちにも違和感なく受け入れられるはず。

ダイエー時代と同様にイオンモールはパルナード通りに面し、メインの出入口もダイエーとほぼ同じ位置になるという。

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左側がUR賃貸住宅で、右側がイオンモール。本館と新館という従来の構成と変わっていないのが特徴。右上の空白にはホテル・ザ・ノット・ヨコハマが建っている
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着々と工事が進んでいる計画地。イオンモールが2023年秋開業なのに対して、UR賃貸住宅は2025年竣工と、工期にはかなりの差がある

UR賃貸住宅は総戸数約254戸、間取り1DK~2DK(30~50㎡)と、コンパクトな住戸で構成。22階建てということからもハイグレードな仕様になることが予想される。そして、ホテル・ザ・ノット・ヨコハマと同じ大通りに面することで、住居にふさわしい落ち着いた印象を狙っていることが分かる。

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UR賃貸住宅が面する大通りから見た計画地。商業棟と住宅棟を完全に分けることで、それぞれの通りにふさわしい建物として生まれ変わる

注目すべきポイントはもうひとつある。それは計画地の東側には横浜ビブレがあり、この商業施設はイオンモールの関連会社であるOPAが運営していること。

ビブレ敷地内の南側にはイベントなどを開催できる広場があり、向き合う形となるイオンモール側の出入口付近にもスペースがつくられる。OPAとしても、横浜駅西口エリアの賑わいを創出する施設として力を入れていくことの表れだろう。

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南幸地区のランドマークともいえる横浜ビブレ。1978年にニチイ横浜ショッピングデパートとして誕生し、1985年に横浜ビブレになった

雰囲気の異なる2つの通り沿いに
商業棟と住宅棟として建て替えが進む

今回の計画地は、横浜駅周辺の中でも南幸地区と呼ばれるエリアにある。メインストリートのパルナード通りを中心に、ビックカメラやラウンドワン、シネマコンプレックス、ファーストフード店、ドラッグストアなどがひしめくように点在。

しかしながら、路地に少し入ると歓楽街的な性格を帯びている区画とも繋がっている。そのため、ここで長らく営業していたスーパーが新しくなって帰ってくることの意義は大きい。

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横浜駅相鉄口から岡野交差点まで伸びるパルナード通り。現在、横浜モアーズにある東急ハンズ横浜店は、2013年までこの通り沿いにあった

一方、UR賃貸住宅が面する大通りはビルが建ち並び、南幸地区の中でもビジネス街としての側面が強くなる。通りの北側を流れる新田間川を境に、南側が南幸地区で、北側は北幸地区と呼ばれている。

北幸地区では2018年に17階建てのブランズ横浜が誕生し、2024年には18階建てのシティハウス横浜の竣工を予定。ビジネス街でありながら、マンションも比較的多い商住共存地区であることが北幸地区の特徴となっている。

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新田間川の北側に建つブランズ横浜。低層階には髙島屋のイベントホールが入り、4階にはマンション居住者専用の庭園がある
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ブランズ横浜の近くで工事が進むシティハウス横浜。業務や商業と複合することで住宅の建築が認められている商住共存地区になる

実は南幸地区と北幸地区は、横浜市が推進する横浜駅周辺大改造計画「エキサイトよこはま22」のエリアに指定されている。

南幸地区は“さまざまな人々が楽しめる商業・文化・エンターテイメントのまち”としての役割を担い、北幸地区は“成長企業が地域に育まれ、有力企業が共存して活躍するビジネスのまち”として有望視されている。

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横浜市が推進するエキサイトよこはま22。それぞれの地区の特色に合わせて役割が与えられ、街づくりが整備されていく(出典:横浜市)

川に囲まれている南幸地区は
親水をテーマとした水辺の整備に期待

「エキサイトよこはま22」とは、街としての魅力向上や環境保護、災害時の安全性の確保といった問題を解決し、「国際都市の玄関口としてふさわしいまちづくり」を推進するための計画だ。周知のように、南幸地区は帷子川、新田間川、幸川という3つの川と新横浜通りに囲まれたエリアであり、古くから川のイメージの影響を強く受けてきた。

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南幸地区と北幸地区との境になる新田間川。川沿いには遊歩道が整備され、桜並木として地域住民に親しまれている
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南幸地区の南側、帷子川から横浜駅方面を見たところ。普段は人通りが少ないため、親水エリアとして整備されると南幸地区のイメージは大きく変わる

そのため、「エキサイトよこはま22」の基本方針の中でも親水がテーマとして取り上げられている。具体的には、親水拠点や遊歩道、駅から水辺へのアプローチ空間、水辺の回遊空間、海と川を繋ぐ水上交通などを検討。

実は、これまでもさまざまな団体によって水質や生物の調査、親子で楽しむ環境学習、テストクルーズといった水辺の有効活用に向けての取り組みが行われてきた。

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南幸地区を訪れる多くの人が渡る南幸橋。その下を流れる幸川の周辺で水辺を活性化させるイベントなどが行われてきた

今後、水辺が整備されると南幸地区のイメージはがらりと変わるだろう。特にパルナード通りを繋ぐ南幸橋周辺には多くの人が集まり、横浜駅西口=水辺エリアという印象を決定付けるかもしれない。

そして、駅方面から南幸橋を渡ると、右手に見えてくるのが地域住民の暮らしを支えるイオンモールというわけだ。その恩恵は北幸地区や、新横浜通りの西に広がる岡野町も受けることになり、横浜駅周辺に住むことの価値創出に大きく貢献するだろう。

健美家編集部

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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