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東京都心でも最大級の開発、高輪ゲートウェイ駅前「TAKANAWA GATEWAY CITY」の開発進捗は?

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2023/09/16 配信

高輪ゲートウェイシティ
2023年9月13日に撮影。北に位置する2街区予定地方面から撮影した工事現場の様子。2街区は文化創造棟で少し複雑な形の建物になる予定だ。

2025年の街開きに向けて工事は着々と進行中

JR東日本ビルディングがウェブサイトで「東京都心でも最大級のプロジェクト規模」としている、高輪ゲートウェイシティの開発が着々と進んでいる。

高輪ゲートウェイシティは、JRが2020年3月に開業した高輪ゲートウェイ駅の周辺で進めている都市開発プロジェクトだ。

高輪ゲートウェイ駅は山手線の品川と田町の間に新設された駅で、都営浅草線・京急線が乗り入れる泉岳寺駅の近くにある。

高輪ゲートウェイ駅の案内板
高輪ゲートウェイ駅を出たところに掲出されている案内板。第一京浜沿いで品川駅と泉岳寺駅が近いことがわかる。

JRグループは、羽田空港からほど近くリニア新幹線の停車駅にもなる予定の品川駅周辺で、国際化に対応した都市開発を推進しており、高輪ゲートウェイシティもその中心プロジェクトの1つだ。

高輪ゲートウェイシティ工事現場
2023年9月13日撮影。1街区方面から見た工事現場の様子。1街区は住宅棟となる予定だ。

なお、プロジェクトの詳細については、こちらの記事で紹介している。

いよいよ本格始動「高輪ゲートウェイ」駅前開発。2025年3月に2棟、25年度中に全棟完成予定

単なる箱モノ開発というわけではなく、プロジェクトの一環として様々な実験が行われているのも当該開発の特徴だ。

JRが高輪ゲートウェイシティのコンセプトとして掲げるものの1つに「100年先の心豊かなくらしのための実験場」というものがある。

このため、高輪ゲートウェイシティのウェブサイトでは、様々な実験に関するプレスリリースが公開されている。例えば以下のようなものだ。

  • 街区内でのドローン物流サービス実装に向けた長期運用実験
  • 人が乗れる自動走行モビリティと歩行者の共存に向けた実験
  • ロボットによる配送サービスの実証実験
  • 小型電動自動車による近隣エリアの回遊実験
ロボットによる配送サービスの実証実験
近年では大手ファミレスの中で配膳を担うロボットをよく見かけるようになった。一方でこれは、ビルの中のお弁当屋から違うフロアにあるオフィスの中へ、ロボットがお弁当を届けるという実験だ。ありそうでまだ普及していないロボットの活用法と言えるだろう。

AIの普及などによってロボットやドローンによる物流システムの構築は現実味を帯びてきているが、まだ一般化されている段階ではない。

また、これらの実験は建設現場の中で行われているわけではないが、建物が完成した後に、各街区の中で実装が検討されているものだ。

実験と検証が進むことによって、高輪ゲートウェイシティの中では一歩先のテクノロジーを体験できるようになるかもしれない。

高輪ゲートウェイシティ工事現場
2023年9月13日撮影。第4街区建設現場の様子。商業施設が入るであろう下層階は、建物の形が完全に見えるところまできている。

開発の進捗に伴う周辺エリアへの影響は?

単なる大規模な箱モノ開発に留まらない高輪ゲートウェイシティだが、周辺エリアにはどのような影響が出ているのだろうか。

泉岳寺駅から270メートルの距離にある、共同住宅の公示地価推移を検証したのが以下のグラフだ。

港区高輪2丁目の共同住宅公示地価推移
直近の5年間で24万円/㎡の値上がりを記録している。

※参照:国土交通省

東京都内の不動産が高騰を続ける中では、高輪ゲートウェイシティの開発だけが影響しているとは言い切れない。しかし、それでも周辺地価が順調に上昇していることは事実だ。

2019年から2020年にかけての上昇率は約6.6%で、2022年から2023年にかけての上昇率は約3.7%となっている。

コロナの流行を挟んで上昇率は鈍化しているが、2023年は上昇の力強さを取り戻しつつある。今後の推移にも期待がかかるところだ。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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