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東京・有明南地区でテレビ朝日が進める「(仮称)有明南H街区プロジェクト」が国交省の認可取得

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2023/09/20 配信

東京臨海副都心
お台場・有明など東京臨海副都心の鳥瞰写真。写真の真ん中にかかっている橋の右側あたりが有明南H街区。

2025年末に建物竣工の予定

国土交通省は、東京都江東区の臨海エリア・有明で進む地区計画の一部について「優良な民間都市再生事業計画」として認可したことを発表した。

認可されたのは、臨海副都心有明南地区の中でテレビ朝日が進める「(仮称)有明南H街区プロジェクト」だ。

臨海副都心有明南地区地区計画
地区計画の対象エリアとなっているのは江東区有明3丁目周辺で、ゆりかもめの東京ビッグサイト駅を中心とした一帯だ。

※引用:江東区

H街区は上記地図の中でも1番左から2番目下にある、網掛けされたエリア。

隣のN地区は武蔵野大学の有明キャンパスで、H街区はちょうど1年前まで空き地だった。

ホテルトラスティ東京ベイサイド
東京ビッグサイト駅の南にある有明客船ターミナルからH街区方面を撮った写真。真ん中に写っているのがH街区の西隣にあるP街区のホテルトラスティ東京ベイサイド。

H街区で計画されているのは劇場・多目的ホール・展示場などが入る複合施設だ。

事業主がテレビ朝日なので、エンタメに関連した施設が計画されるのも頷ける。

建物の規模は地上11階・地下1階建てで敷地面積が約1.3ヘクタール。延床面積は約46,500㎡となっている。

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多目的ホールの屋上に設けられる「屋上広場」はイベント広場としても活用される。イベントがない時は水辺の眺望を楽しめる憩いの場としても利用できる。

※引用:国土交通省

H街区の開発計画において目的とされているのは以下の3点。

  • 音楽イベントホールやエンターテインメント施設などの整備により、にぎわい・文化発信拠点を形成
  • 水辺の眺望を楽しめる屋上イベント広場の整備や立体的な緑の確保により、憩いの場を創出
  • 有明南地区を南北に分けるセンタープロムナードから南の海側へつながる緑豊かな歩行空間の整備により、有明南地区の回遊性向上につなげる
(仮称)有明南H街区プロジェクト完成イメージ図
国土交通省のプレスリリースで公開されている(仮称)有明南H街区プロジェクトの完成イメージ図。屋上緑化と建物を取り囲む緑地も印象的だ。

※引用:国土交通省

MICE関連イベント(展示会・学会・企業研修・報奨旅行など)に対応できる施設を整備することで、エリアの賑わい創出に貢献することを目指すというものだ。

建設工事は今年の6月からで、建物の竣工は2025年末の予定となっている。

有明南地区の広さは約107ヘクタールと広大

今回、国土交通省から優良計画として認可されたのはH街区のみだ。

地区計画の対象となっている有明南地区全体の広さは約107ヘクタールで、全部で19もの街区に分けられている。

東京ビッグサイト
東京ビッグサイトは地区計画の中でも有明南地区の中心的な施設となっている。

この地区計画は再開発の促進を目的として定められており、以下の機能を持った都市を開発するとされているものだ。

  • コンベンション関連業務施設
  • ファッションおよびデザイン関連業務施設
  • 商業施設
  • 住宅
  • 文化機能関連施設

H街区の施設は主に1点目のコンベンション関連業務施設と5点目の文化機能関連施設などに該当すると言えるだろう。

各街区の開発計画は、2023年9月時点で全てが開示されているわけではない。

しかし、地区整備計画の制限事項から予測がつく地区はいくつかある。予測される主な施設は以下のようなものだ。

  • 医療施設
  • 研究施設
  • 事務所
  • 店舗
  • 展示場
  • 自動車車庫

有明の西にあるお台場では東京臨海エリアを象徴するような観覧車が解体・撤去されて、大規模商業施設のヴィーナスフォートも閉鎖された。

お台場の観覧車
解体されたお台場の観覧車。2022年8月末に営業を終了するまで23年間営業を続けていた。

コロナの影響も相まって景気の閉塞感が広がる中では、東京臨海エリアの賑わいにも陰りが出ているように感じる人もいるかもしれない。

しかし、有明では南北合わせて約237ヘクタールものエリアについて地区計画が策定されており、今後大きな変化が起きることが予測される。

オリンピック後の開発が進む晴海エリアなどと合わせて、今後の推移に注視したいところだ。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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