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東京都港区・田町駅が大きく変わる!駅直結の「田町タワー」竣工。今後の再開発プロジェクトも目白押し

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2023/10/27 配信

札ノ辻交差点から駅にかけて続々と施設が完成
さらなる再開発プロジェクトも進行中

東京都心部はいくつもの再開発プロジェクトで沸いているが、港区のJR田町駅周辺もそのひとつ。ここ数年で景観は様変わりし、今後もその姿を大きく変えていくようだ。

東京都港区に位置する田町駅。JR東日本の山手線と京浜東北線が乗入れている。都営地下鉄三田線・浅草線の田町駅ともつながっている。画像は田町駅。
東京都港区に位置する田町駅。JR東日本の山手線と京浜東北線が乗入れている。都営地下鉄三田線・浅草線の田町駅ともつながっている。画像は田町駅。

例えば、田町駅から徒歩で約7分、国道15号線と三田通りが交差する「札ノ辻交差点」の角地で2022年4月にオープンした「札ノ辻スクエア」は、港区による高さ58m、地上12階・地下1階の複合施設だ。

高層階には港区立産業振興センター、中層階には港区立三田図書館、低層階には民間連携床が配置され、図書館にはカフェが併設、今年5月にはディスカウントスーパー大手の「オーケー札ノ辻店」が2階にオープンしている。

今年7月には同じく札ノ辻交差点に「住友不動産東京三田ガーデンタワー」も開業した。同ビルは高さ215m、地上42階・地下4階の大規模オフィスビルで、災害時にも強い制震・免震構造も備えている。テナントは大手企業のオフィスや飲食店などだ。

9月下旬には大型複合ビル「田町タワー」が竣工した。高さ約156m、地上29階・地下2階で、ビジネスオフィスに加え、カフェやレストラン、スポーツジム、クリニックなどの商業エリア「田町タワーモール」も備える。

田町タワーの外観パース。商業エリアの田町タワーモールは地下4階まであり、カフェやレストラン、スポーツジム、健診センター・クリニックが入居。9月27日より先行オープンしている。 画像出典:プレスリリース
田町タワーの外観パース。商業エリアの田町タワーモールは地下4階まであり、カフェやレストラン、スポーツジム、健診センター・クリニックが入居。9月27日より先行オープンしている。
画像出典:プレスリリース

同ビルは田町駅・三田駅の至近にあり、隣接する「森永プラザビル」の国道側ペデストリアンデッキと接続することで、敷地内に設置された両駅までスムーズに移動することが可能。田町タワーモールではゆったりとした滞留スペースを用意し、休日にはイベントなども開催する予定だ。

なお、森永プラザビルは1974年竣工で老朽化が進んでいることから、建て替えが発表されている。入居する森永乳業の本社移転が終わる2024年以降に工事が始まり、2033年に新ビルが竣工する予定だ。

森永プラザビルの建て替えの配置図と完成後イメージ。高さ125m、地上23階・地下2階の施設に生まれ変わる。 画像出典:都市再生特別地区(田町駅西口駅前地区)都市計画(素案)の概要
森永プラザビルの建て替えの配置図と完成後イメージ。高さ125m、地上23階・地下2階の施設に生まれ変わる。
画像出典:都市再生特別地区(田町駅西口駅前地区)都市計画(素案)の概要

なお、同じく田町にあり森永製菓が本社を構える「森永製菓芝浦ビル」も建て替えが進行中で来年に竣工する予定。同社はこれに伴いサステナビリティ・ボンドを発行し、建て替えの資金を調達している。新ビルには避難場所を設置し地域住民の防災・減災にも貢献するという。

現在進行中の「芝浦プロジェクト」にも注目したい。計画地は田町駅と浜松町駅の中間あたりだ。「浜松町ビルディング(東芝ビルディング)」の建て替え事業として2021年10月にS棟の着工が始まり、2027年度にはN棟の着工を予定。S棟は2025年2月、全体としては2030年度の竣工を目指している。ツインタワーはともに高さ235mで、S棟高層部には日本初進出の欧州最大手のホテルブランド「フェアモント」がオープンする予定。他にもオフィス、住宅、商業施設が生まれる予定だという。

芝浦プロジェクトの計画地とイメージパース。都心で空・海・緑を感じる新たな働き方を提案するという。 画像出典:プレスリリース
芝浦プロジェクトの計画地とイメージパース。都心で空・海・緑を感じる新たな働き方を提案するという。
画像出典:プレスリリース

このように、田町駅周辺の再開発プロジェクトを挙げるとキリがない。一方、これだけのオフィス・商業施設が供給されても需要が追いつくかは気になるところ。賃料の高さもあるのか、実際のところテナントが埋まっていない施設もあると聞く。

田町駅は内陸側の三田口、海側の芝浦口に分かれ、前者は国道15号線が通り日比谷通りとの交差点にも隣接していることから、森永製菓、森永乳業、NECなどの国内大手企業や外資系企業のオフィス、官公施設が点在。慶応義塾大学をはじめ教育施設も多い。

一方、芝浦口には高層ビル「ムスブ田町」がオープンし、タワーマンションの建設が進んだことから住民の数が増加。東京工業大学の田町キャンパスでも今後再開発が行われ、オフィス、ホテル、商業施設、保育所、大学施設などを併設した複合施設が2030年に開業する見通しだ。

今後もさらなる変化が控えており、オフィスワーカーや近隣住民を楽しませてくれそうだ。

健美家編集部(協力:大正谷成晴(おしょうだにしげはる))

大正谷成晴

■ 主な経歴

フリーランスの編集・ライター。
不動産投資、株式投資、投資信託、FXなどマネー関連、ビジネス全般、働き方、副業、クレジットカード、医療・介護など、幅広いジャンルで取材・執筆を行っている。

■ 主な著書

  • 『決定版 1万円からはじめるFX超入門』(かんき出版)

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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