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西東京の都心・立川駅の昭和記念公園が再整備へ。周辺エリアの魅力向上につながるか

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2024/03/05 配信

昭和記念公園 日本庭園の様子
昭和記念公園の中に整備されている日本庭園の様子。園内の北側に位置している。

再整備方針策定の背景

西東京の都心、立川駅から徒歩圏内にある昭和記念公園について、再整備方針の策定が進んでいる。

昭和記念公園は米軍立川基地跡地の一部を対象として設置されたものであり、最初のエリアが開園したのは1983年10月だ。2024年時点では開園から40年が経過している。

昭和記念公園 アクセスルート
立川駅のほか、東中神駅(ひがしなかがみえき)や西武線の武蔵砂川駅など、複数の駅からアクセスできる。

※引用:国営昭和記念公園

公園の総面積は約180ヘクタールと広大であり、郊外都心の1つである立川駅から近いこともあって、バーベキューなどのシーズンには多くの人が訪れる。

昭和記念公園 秋の様子
春や秋などの季節は特に、多くの人が公園に集まってくる。

再整備方針の策定が持ち上がった背景にあるのは、公園の老朽化と周辺環境の変化だ。

開園以来40年以上が経過したため、公園内の各施設は老朽化が進んでいるほか、公園の周辺エリアでは新しいまちづくりが進んでいる。

周辺エリアで進む新しいまちづくりの一例は、立川基地跡地昭島地区の土地区画整理事業などだ。

土地区画整理事業の一端として清掃工場の整備が進んでいるほか、マンションや商業施設などの新設が予定されている。

また、昭和記念公園の東側では2020年4月に大型商業施設のGREEN SPRINGSが開業済だ。

GREEN SPRINGS
昭和記念公園の東側にオープンした商業施設のGREEN SPRINGS。

※引用:GREEN SPRINGS

再整備方針が策定される背景の1つは、周辺環境の変化に合わせて昭和記念公園の魅力を高め、地域全体の価値向上につなげるというもの。

再整備方針の策定に当たり、解決すべき課題として位置づけられているのは以下の3点だ。

  • 昭島口の「ゲートとしての視認性」を向上させる
  • 残堀川(ざんぼりがわ)調整池跡地の活用
  • 老朽化したプールの整備

昭島口は公園の南西側にあり、JR青梅線 東中神駅(ひがしなかがみえき)から徒歩10分の場所に位置している。

「ここが公園の出入口」とわかるような門などは特に設置されておらず、「昭島口ゲート」と書かれた看板が1つ設置されているだけだ。

ゲートの周りは多くの木に囲まれており、ここに入口があるとわかっていなければ見落としてしまうような見た目になっている。

残堀川は公園の北方から公園の西端を沿うように流れている。しかし、川の調整池は現在使われておらず、未供用エリアとなっているため、活用方法の検討が早期課題とされている状況だ。

公園内のプールについては1985年度から供用され、多くの人に利用されていたが、設備の老朽化を理由として2019年度の営業後に利用が休止された。プールは解体・撤去される予定だ。

再整備方針の概要

2024年2月に発表された、再整備方針の最終とりまとめ案で提示されている方針の一部は以下の通り。

  • 既存の昭島口ゲート棟を撤去し、新たなゲート棟と憩いの場を再整備する
  • 既存の樹木を活用しながら多目的広場と駐車場を設ける
  • 既存のバーベキュー施設を更新する
  • サイクリングロードで公園内全体をまわれるように延伸する
  • プールエリアは水遊び場として整備し、無料で利用できる施設にする
昭和記念公園 昭和口再整備の範囲図
昭和口再整備の範囲図。全体から見れば整備範囲は一部に過ぎないが、エントランスゲートは公園の顔とも言える施設なので、整備が済めば利用者の印象は変わるのではないだろうか。

※引用:国土交通省

入口ゲートだけが整備されるというわけではなく、バーベキュー場やプールなど、公園内の目玉と言えるような施設もテコ入れされることが分かる。

西東京における名所の1つとして知名度が上がっていけば、インバウンドの訪問者を呼び込める施設になることも期待できるのではないだろうか。

立川エリアの魅力向上につながっていくことを期待したいところだ。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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