地主とは、平たく言えば所有する土地を人に貸して収入を得る人のことだが、地主と聞いて皆さんはどのようなイメージを思い浮かべるだろうか。
Google検索で「地主」と入力すると「地主 ずるい」「地主 金持ち」といったキーワードが真っ先にサジェスト表示される。
「先祖代々の地主の家に生まれたという幸運、ただそれだけで過去から将来にわたって地代や不動産の家賃収入の恩恵に預かっている。汗水垂らして必死に働く必要も、お金で苦労や悔しい想いをすることもないなんて、ずるい、不公平だ」なんて印象を抱いている方が少なくないということだろうか。
いずれにせよ、地主と聞くと土地や建物などをたくさん持っているイメージが湧くはずだ。
今は持たざる者として挑む不動産投資家も
成功した未来では「地主」の立場に
今回紹介するのは、「地主の真実 これからの時代を生き抜く実践知(マネジメント社)」という書籍だ。その名のとおり、地主について書かれたものである。
皆さんの中には、現代社会において強みとなる資産や属性などが無い、「持たざる者」のステージから不動産投資で人生を変えてやるんだ、という気概をお持ちの方も多くいらっしゃるはずだ。
そんな方にとっては、自分には関係ない本だと思われるかもしれない。だが将来不動産投資で成功した先の未来では、あなた自身も地主(またはそれに近い存在)であり、次世代にその立場を継承する側となっていると考えると、決して無関係ではないはずだ。
本書の著者はライフマネジメント株式会社代表取締役・松本隆宏氏。地主の資産防衛コンサルティングを専門に、「地主の参謀」として活躍している。
松本氏は全国様々な地主の方との対話を通じて、「地主業は楽」「何もしなくても家賃が入ってくる」といった世間のイメージとは異なる地主の姿を目の当たりにしてきた。
多くの地主は、先祖代々受け継がれてきた土地や建物などの資産を自分の代で減らすわけにはいかないと思っている。真面目な人ほどその念が強く、様々な課題に想い悩み、時には日々の生活を切り詰めてでも来るべき相続に備えているという。
6人の地主のリアルなエピソードを紹介
「地主の真実」が明らかに
本書では松本氏が実際に参謀として関わった、様々な問題を抱える地主たちのエピソードをストーリー形式で紹介している。
例えば先代や夫の急逝によって何も分からないまま、老朽化したマンションや複雑に絡んだ共有名義の不動産を相続することになり、重くのしかかる税負担や修繕費用に困り果てた地主の方。
他には先代からの付き合いで頼れる味方だったはずの銀行、税理士、デベロッパーに翻弄され、資産を狙われる羽目になった地主の方など…。
それぞれの複雑な問題を紐解き、解決に向かうまでの道筋が記されている。
登場人物たちは参謀に出会ったことでうまく問題解決や、その後の資産入れ替え等を行うことができたが、家族や次世代のためにと努力して形成した資産が彼らを苦しめる結果になることは、誰にとっても本意ではないはずだ。
不動産を受け継ぐことは、必ずしも手放しで喜べるものではない。自身が将来地主側になり、資産のバトンを引き継いでいく上では、次の人が受け取りやすい形にしておくことが重要である。
そんな教訓やヒントが得られるのはもちろん、単純に読み物としても気軽に面白く読めるようなものとなっているので、ぜひ手に取ってみてはいかがだろうか。
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健美家編集部(協力:
(たまあらい))