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NYに新たな「世界一」レジデンスが続々誕生、販売価格350億円超の物件も!

都市計画・再開発(地域情報)/海外 ニュース

2023/11/14 配信

ニューヨークのスカイラインに新たなランドマークが続々と誕生している。

セントラルパークから見たビリオネアズ・ロウの超高層ビルの列(筆者撮影)
セントラルパークから見たビリオネアズ・ロウの超高層ビルの列(筆者撮影)

特に変化が顕著なのが、セントラルパーク南側にあるミッドタウン57丁目の「ビリオネアズ・ロウ(億万長者通り)」だ。「世界で一番高い住宅ビル」「世界で最も細長い超高層ビル」が相次いで完成し、価格も世界一クラスの住戸が販売されている。

住宅用ビルとしては世界一の高さを誇る「センタラルパーク・タワー」(セントラルパークより筆者撮影)
住宅用ビルとしては世界一の高さを誇る「センタラルパーク・タワー」(セントラルパークより筆者撮影)

中でも圧巻は、世界で一番高い住宅ビルのセントラルパーク・タワーで高さ472メートル。長らくニューヨークのシンボルとして知られてきたエンパイアステートビルが443メートル、現時点で日本で一番高い麻布台ヒルズが330メートルだから、セントラルパークタワーがいかに高いかが分かるだろう。

地上131階建ての超高層ビルの低層部には高級デパートのノードストロームとオフィスが入居し、上部95階分を住戸(全179戸)が占めている。

セントラルパークタワー1階部分の高級デパート
セントラルパークタワー1階部分の高級デパート(筆者撮影)

建築中の2017年から販売が始まったが、コロナ禍を経て年々価格が吊り上げられ、昨年9月に売り出されたペントハウスは2億5千万ドル(現在の為替で約378億円)。世界で最も高額な住宅として世界的な話題となった。

ペントハウス専有部分に専用の図書館、展望台、ジムなどの豪華施設がこれでもかというほどてんこ盛りだが、共有部分も入居者専用のラウンジ、屋内・屋外プール、映画館にバスケットコートとマンハッタンのど真ん中にあると思えないほどの充実ぶり。

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有名デザイナーが手掛けた内装(Central Park Tower 公式サイトスクリーンショット)

しかし、このペントハウス、さすがに2億5千万ドルでは買い手がつかず、売出しから一年が経過した今年9月には5500万ドル引きの1億9500万ドル(約291億円)に値引きされている。

11月現在では、ペントハウスを含む約10戸が販売中。一番安い部屋で33階の2ベッドルームが650万ドル(約9億8千万円)という価格帯となっている。

投資目的の購入者も多く、すでに賃貸マーケットに出回っている部屋も複数あるが、家賃相場は1ベッドルームで1万9千ドル(約286万円)から3ベッドルームで5万5千ドル(約832万円)。

そしてもう一つ、最も新しい話題は、同じビリオネアズ・ロウに完成した「スタインウェイ・タワー」だ。世界的ピアノメーカーのスタインウェイ・アンド・サンズの本社・コンサートホールだった場所に建てられたこの建物、高さは435メートル(84階建て)とセントラルパークタワーにこそ劣るものの、建物の幅と高さの比率が1:24となっており、「世界で最も細長いビル」なのだという。

世界一細長いビルのスタインウェイタワー(筆者撮影)
世界一細長いビルのスタインウェイタワー(筆者撮影)

こちらも約600平米のペントハウスは最上階の3層ぶち抜きの構造になっていて、6600万ドル(約100億)で売り出された。現在販売中の一番安い部屋は、11階の3ベッドルーム(334平米)で約850万ドル(約12億)。

プール、ジムはもちろん、パデル(テニスとスカッシュを合わせたようなラケット競技)専用の屋内コート、ゴルフ練習場などアメニティも充実している。

アメリカ国内外のセレブリティが物件を所有していることでも知られているビリオネアズ・ロウ。世界一のビルが複数完成したことで、その価値はますます天高く伸びて行きそうだ。

健美家編集部(協力:大崎良子(おおさきりょうこ))

大崎良子

■ 主な経歴

全国紙、大手デベロッパー勤務を経て、不動産ライターに転身。
三代続く不動産投資好き。地方都市の一棟アパートや山林投資を主戦場にしてきた親世代と異なり、都心の区分マンションを中心に投資を続けている。
アメリカを中心に海外不動産にも造詣が深い。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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