新駅の開業によって
期待高まる“新箕面エリア”
大阪府豊中市の「千里中央」駅から同堺市の「なかもず」駅を南北で結び、Osaka Metro御堂筋線と相互直通運転を実施する北大阪急行の延伸が2018年に決定。沿線は「千里中央」駅のさらに北側の箕面市まで延び、「箕面船場阪大前」駅と「箕面萱野」駅の2駅が2023年に開業予定となっている。
今回フォーカスするのは、北大阪急行の最北端の駅となる「箕面萱野」駅。場所は、新御堂筋(国道423号)と国道171号がクロスする萱野交差点の北側に位置する。新駅完成後、この“新箕面エリア”は、住宅地としてのニーズがさらに高まりそうな気配だ。
というのも、大阪府の北西部に位置する箕面市は、そもそも大阪市のベッドタウンとして発展してきたまちだからだ。
家賃相場はやや高めだが、子育てや教育、治安と、住みやすいまちづくりに力を注ぎ、「大阪の住みたいまちランキング」などでも常に上位にランクインするなど、常に人気を集めてきた。
また、桜井・桜が丘・百楽荘のエリアは豪邸がひしめき、多くの著名人が居を構えていることから、高級住宅地としても知られている。
ネックだった交通アクセスの問題も
北大阪急行の延伸などでクリア
そんな箕面も大阪中心部への交通アクセスの不便さがネックだったが、その問題も解消されそうだ。
先述したように、Osaka Metroと相互直通運転を行う北大阪急行の延伸によって、「新大阪」駅や「梅田」駅、「なんば」駅や「天王寺」駅といった大阪の主要駅や主要エリアと直結することは、最も大きな改善策となるだろう。
さらに新駅の開発に伴い、「箕面萱野」駅前にはバスターミナルも設置される予定。新箕面エリアの西側にある阪急電鉄箕面線「箕面」駅、東側にある大阪モノレール「豊川」駅に向かうバス路線の再編も計画されている。
そのほか、車の利用者にとっては、新箕面エリアには京都と神戸を結ぶ国道171号や、大阪の北部と中心部を結ぶ新御堂筋、南側には中国自動車道が走る。
加えて、新御堂筋の北側に伸びる箕面グリーンロードは、2017年に供用が開始された「箕面とどろみIC」を経て新名神高速道路とつながり、今まで以上に快適になった。
「箕面萱野」駅前開発事業が進行中
箕面市の新たな玄関口の完成を目指す
新箕面エリアは今、「箕面萱野」駅予定地の北側にある大型ショッピングモール「みのおキューズモール」を中心に開発が進んでいる。
5月上旬には、「箕面萱野」駅前開発の事業者として東急不動産が決定。駅前に設けられる交通広場の上空に駅ビルを建設すると同時に、新駅の高架下に商業施設も設ける計画を進めており、竣工は2024年3月頃と見られている。
その東急不動産は「みのおキューズモール」を運営していることから、今後は新たに建設が予定される駅ビル・商業施設と、既存のキューズモールとの調和を図りながら、箕面市の新たな玄関口にふさわしい施設づくりを目指す方針だ。
箕面の山並みとの調和や交通広場への自然光の取り込みに配慮しながら、隣接するかやの広場や千里川といった豊かな自然環境を最大限に活かす空間づくりが行われるという。
自然に恵まれ、交通アクセスや商業施設が整備されつつある、「箕面萱野」駅を中心とした新箕面エリア。今後も住宅地や商業地の開発が進行すると予想され、大阪府内はもちろん、関西圏でも注目を浴びるまちになりそうだ。
健美家編集部
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