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相模原市「橋本駅」南口付近にリニア駅!その開発概要は?駅周辺で新たな街づくりも進行中

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2022/07/04 配信

橋本駅
JRと京王線が乗り入れる、神奈川県相模原市「橋本駅」。駅周辺には大規模商業施設や大学などが点在しており、生活利便性の高さで人気を集めている

土地の公示価格も上昇傾向にある「橋本駅」
ターミナル駅としての今後に期待が集まる

神奈川県、相模原市に位置するJRおよび京王線「橋本駅」。法政大学や東京工科大学、多摩美術大学など複数の大学のキャンパスが点在するほか、駅北口には「イオン橋本店」や「ミウィ橋本店」といったショッピングモールや高層マンションが立ち並び、駅周辺は多くの人々でにぎわっている。

この「橋本駅」でいま最も熱いトピックスが、2027年に予定されている「リニア中央新幹線」開業である。現在、静岡県とJR東海が揉めているため、2027年の開業が危ぶまれてはいるものの、東京~大阪間の438㎞を67分、名古屋まで285.6㎞を40分で結ぶ計画だ。

大阪ー名古屋間に先んじて計画が進む東京ー名古屋ルートには、「品川駅」、「神奈川県駅(仮称)」、「山梨県駅(仮称)」、「長野県駅(仮称)」、「岐阜県駅(仮称)」、「名古屋駅」が設けられる予定となっており、この「神奈川県駅(仮称)」が、「橋本駅」南口付近に設置される予定なのだ。

キャプチャ
リニア中央新幹線・名古屋‐品川のルートと駅設置場所(リニア中央新幹線ホームページより)

相模原市はこの「リニア中央新幹線」開業に向けて、中期・長期に分けてまちづくりを行うと発表している。

「神奈川駅(仮)」が設置される予定の南口地区では、移転が検討されている相原高校用地を中心とした土地を以下の3つのゾーンに分け、整備が行なわれる予定だ。

●広域交流ゾーン

様々な交通手段による国内外からの来街者を受け入れる交通ターミナルとしての空間形成に取り組むほか、圏域全体の観光、物産、産業等に関する様々な情報発信の拠点となる機能導入を図る。(想定される施設例:駅前広場、イベントスペース、情報発信拠点(展示スペース等)、広域交流拠点のコンシェルジュ機能を有する施設など)

●複合都市機能ゾーン

オフィスなどの事業活動の拠点や生活・地域に密着した機能が複合的に集積する地区として、子どもから高齢者まで様々な世代が活動する拠点、まちづくりを育てる人々が集い、語らう場となる拠点などの機能導入を図る。(想定される施設例:オフィス、商業、飲食、福祉、医療、まちづくり活動拠点、都市型居住など)

●ものづくり産業交流ゾーン

産業の人材・情報が交流する拠点や、新たな製品・サービス、次世代の技術(宇宙開発・ロボット産業等)が創造される拠点として、圏域内外から産業・経済の交流のために利用される機能導入を図る。(想定される施設例:展示場、会議室、インキュベーション、産学連携窓口、シティホテルなど)

キャプチャ2
橋本駅周辺地区の土地利用計画図。計画は3つのゾーンに分けて行われる予定となっている(相模原市役所 リニア駅周辺まちづくり課ホームページより)

2013年に神奈川県内の駅が「橋本駅付近」に設置されることが示されて以降、順調に右肩上がりで推移している(土地代データより)。

「橋本駅」周辺の公示価格も上昇傾向にある。2022年の公示地価は27万5250円/㎡と、昨年比で3.78%上昇した。

リニア新駅開業と周辺の再開発に伴い、さらなる資産価値上昇に期待が集まる「橋本駅」周辺エリア。不動産投資という観点でも、引き続き注目していきたい。

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健美家編集部(協力:斎藤一美(さいとうかずみ))

■ 主な経歴

ファイナンシャル・プランナー(AFP)。
大手情報誌出版社にて金融情報誌のデスク業務やWEBメディアの立ち上げ・運営・メンバー育成業務などに携わった後、2007年にフリーの編集者・ライターとして独立。
現在は金融・不動産・保険分野を中心に、雑誌やWEBメディア、社内報などで執筆・編集を行うほか、金融初心者をターゲットとしたメディアアドバイス業務なども行っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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