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令和10年度供用開始を目指し「仙台市役所」建て替え。周辺整備も行い街の活性化を目指す

都市計画・再開発(地域情報)/仙台/東北 ニュース

2023/02/03 配信

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新たに誕生する仙台市役所新本庁舎イメージ図(「仙台市本庁舎建替基本設計書」より)

本庁舎の老朽化や庁舎の分散化など
複数の課題を抱えていた「仙台市役所」

仙台市青葉区にある「仙台市役所」で、建替え計画が進行している。3代目となる現在の本庁舎が建てられたのは、1965年(昭和40年)のこと。長年にわたって多くの市民に利用されてきた同庁舎だが、2つの大きな課題を抱えていた。

その1つは、建物の老朽化だ。仙台市がコンクリート中性化試験において同建物の耐用限界を予測したところ、令和11年から令和12年で限界に至るという結果が出たとのこと。なんと、あと6・7年で寿命が来てしまうというのだ。

そして、もう1つの課題が、庁舎の分散化である。現在仙台市が所有している庁舎は、本庁舎のほかに北庁舎、国分町分庁舎、二日町分庁舎、錦町庁舎、上杉分庁舎の6棟。

さらにこのほか民間ビルも5棟(二日町第二仮庁舎、二日町第三仮庁舎、二日町第四仮庁舎、上杉仮庁舎、表小路仮庁舎)賃借しており、支庁機能が分散していることが課題視されていた。

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複数個所に点在する現在の庁舎。市有の庁舎のほか借用庁舎もあり、複数個所に建物が分散する状況が課題となっていた(仙台市ホームページより)

これらの課題を解消すべく、本庁舎の建て替えを決めた仙台市。平成30年8月に有識者による「仙台市役所本庁舎建替基本構想検討委員会」において、新本庁舎のコンセプト、建て替え場所、建て替えの事業手法、機能及び規模や整備方針などについて検討し、基本構想を策定した。

その後、平成30年9月の「仙台市役所本庁舎建替基本計画検討委員会」設置を経て、令和2年7月に「仙台市役所本庁舎建替基本計画」、令和4年3月に「仙台市本庁舎建替基本設計書」を策定。令和10年度の供用開始を目標とし、本庁舎建替事業を推し進めている。

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南東面より大屋根広場・エントランスロビーを見た様子(「仙台市本庁舎建替基本設計書」より)
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新本庁舎位置(「仙台市本庁舎建替基本設計書」より)

新庁舎は高さ約80m、15階建て
広場・歩道の整備やアクセスの向上も図る

令和4年3月に出された「仙台市本庁舎建替基本設計書」によると、新本庁舎(所在地:宮城県仙台市青葉区国分町3丁目7番1号外)は地下 1 階、地上 15 階建てとなる予定。敷地面積は約14,595 ㎡、建築面積は約 6,700 ㎡、延床面積は約 62,000 ㎡、高さ約 80mという規模となる。

想定されている整備費用は、設計・建設費385 億円、付帯・備品等費用29 億円、その他費用 58 億円。合わせて472 億円を予定している。

施設構成を見ると、議会機能を14~15 階に配し、14 階には議場や会派控室、15 階には傍聴ロビーや委員会室を配置。行政機能は4~13階に配し、市民利用の多い一部の行政機能は1~2階に配置されるようだ。

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仙台市役所新庁舎の施設構成イメージ図(「仙台市本庁舎建替基本設計書」より)

また、新庁舎建設と併せて、敷地周囲に広場や歩道も整備。これにより、市役所に隣接する「勾当台公園」の各エリアや、仙台駅から最も近い「?番町商店街」、しばしばイベントごとなども行われる「定禅寺通等」との回遊性向上も図るという。

アクセスに関しても、地下鉄「勾当台公園駅」出入口より屋根付広場を介して雨に濡れずに直接アクセスできるようにするほか、駅からの地下鉄連絡通路・エレベーターを新設し、バリアフリーで直接庁内にアクセスできるようになる予定。

また 勾当台通のバス停からの利便性を高めるため、バス停付近に待合スペースもつくられるという。

今後は令和6年~9年度の第一期工事を経て、令和10年度にいよいよ新庁舎の供用が開始される予定だ。

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これまでの経緯と今後のスケジュール(「仙台市本庁舎建替基本設計書」より)

支庁機能の集約、周囲の街や公園との回遊性アップなど、市民にとってもメリットが大きいと思われる今回の市役所建替え計画。計画の進捗状況は仙台市のホームページで確認できるので、気になる方はぜひチェックしてみて欲しい。

健美家編集部(協力:斎藤一美(さいとうかずみ))

斎藤一美

■ 主な経歴

ファイナンシャル・プランナー(AFP)。
大手情報誌出版社にて金融情報誌のデスク業務やWEBメディアの立ち上げ・運営・メンバー育成業務などに携わった後、2007年にフリーの編集者・ライターとして独立。
現在は金融・不動産・保険分野を中心に、雑誌やWEBメディア、社内報などで執筆・編集を行うほか、金融初心者をターゲットとしたメディアアドバイス業務なども行っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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